再び「赤色」に染まる? コロナ禍で変化するレインボーブリッジ 再び7色に輝く日はいつなのか

レインボーブリッジ、実は最初はレインボーカラーではなかった?

 2020年春以降、コロナ感染状況とともにライトアップの色を変えてきたレインボーブリッジですが、実は東京アラートが解除後は6月12日から6月19日(20時-24時)にレインボーカラーとして点灯されて、その次は12月1日までレインボーカラーになることはありませんでした。

 恒例の年末年始スペシャルライトアップはおこなわれることもなく、12月1日を最後にレインボーカラーのライトアップはおこなわれていません。

 ちなみに、12月1日に1日だけレインボーカラーになったのはどういう理由だったのでしょうか。

 首都高速広報課は、次のように説明しています。

「東京都からの依頼により、都立お台場海浜公園水域にオリンピックシンボルが再設置された同日に併せて18時10分から22時00分にライトアップを実施いたしました」

 この「オリンピックシンボル」(ファイブリングス)とは2020年1月にお台場海浜公園水域に設置されたもので、安全点検やメンテナンスを実施するため8月6日に制作した工場へ移動されていました。

 作業が終了したため12月1日に再設置がおこなわれ、それにあわせて12月1日にレインボーブリッジが18時10分から22時の間、7色に点灯されたというわけです。

平常時の7色に輝くレインボーブリッジ。早く7色に戻ることを祈るばかり。
平常時の7色に輝くレインボーブリッジ。早く7色に戻ることを祈るばかり。

 7色のライトアップが美しいレインボーブリッジは1993年8月に開通しました。

 ライトアップを担当したのは、世界的照明デザイナーである石井幹子デザイン事務所です。

 同社は東京タワーや東京ゲートブリッジ、エッフェル塔など数多くのランドマークの照明デザインを手掛けてきました。

 レインボーブリッジのライトアップについて取材をするなかで、実は開通当初は「7色」ではなかったといいます。

 その理由について、石井幹子デザイン事務所は次のように説明してくれました。

「デザインを決めた当時、橋の名前は『東京港連絡橋』だけで愛称は決まっていませんでした。

 レインボーブリッジという愛称が発表されたのは、1992年11月で開通まで数か月というタイミングでした。

 レインボーブリッジという名前になることが事前に分かっていたら、もう少し違った照明デザインになっていたかもしれません。

 そこで、2000年のミレニアムのときと、その翌年21世紀の始まりには、レインボーカラーのライトアップデザインをまとって点灯されたのです」

※ ※ ※

「レインボーブリッジ=7色レインボーカラー」のイメージでしたが、実際には開通から7年後の2000年に初めて登場したのです。

 その後、2010年までは数年に1回から2回、2010年代半ば以降から2019年度までは年末年始を中心に期間限定でレインボーカラーのライトアップが実施されています。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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