660ccでも思い通りに操れる!「ターボ×MT」で走りを極めた軽自動車5選
スポーティなだけじゃない! 悪路も楽しめる軽MT車
●ダイハツ「コペン」
ダイハツのMT車は商用車を除いては1車種しかなく、乗用車で唯一となるのが「コペン」です。
2014年に登場した現行モデルは、「ローブ」「エクスプレイ」「セロ」といった3つのスタイルが設定されていますが、2019年10月に「GRスポーツ」が追加されました。
このコペン GRスポーツには、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racingで培ったノウハウを注入。メーカーの垣根を超えたコラボが実現し、トヨタでも販売されています。

コペンはいずれのモデルも5速MTが設定されており、キビキビとした走りが楽しめますが、とくにGRスポーツは意のままに操ることができる気持ちの良い走りが特徴。
スポーティでありながら気持ちよく走れる上質なスポーツカーとして、これまでにはない新しい乗り味としました。
なお、オープンカーであるコペンは電動ルーフを装備。ボタンひとつで屋根を開閉することができます。
●ホンダ「S660」
軽自動車でありながら、本格的なスポーツカーとして根強いファンを獲得しているのがホンダ「S660」です。
2人乗りの軽オープンカーという点ではコペンと同じですが、ターボエンジンをリアミッドシップに搭載し、後輪を駆動するMRを採用しているのはS660だけです。
さらに、6速MTの搭載や、少ないステアリング操作でスムーズな車両挙動を実現する電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」の採用など、軽自動車として初めての機能を取り入れた革新的なモデルでもあります。
低い着座位置でゴーカートに乗っているようなワクワクした感覚を味わえたり、ソフトトップを外して屋根を開けるとオープンエアを楽しめるなど、1台でさまざまなシチュエーションに対応できるのも、S660ならではの特徴でしょう。
●スズキ「ジムニー」
走りを極めた軽は、なにもスポーティに走れるモデルだけではありません。本格的な四駆走行を楽しめるのが、スズキ「ジムニー」です。
現行モデルは2018年に登場した4代目で、20年ぶりに全面改良がおこなわれました。
スクエアなフォルムに丸目のヘッドライトが特徴的で、無骨ながら愛嬌があるデザインは、女性からも支持を得ています。
初代から変わらず、ジムニーはFRレイアウトやラダーフレームを採用。
さらに、ターボエンジンに5速MTを組み合わせるとともに、機械式副変速機付きパートタイム4WDなどにより悪路走破性を高め、軽自動車の本格四駆として不動の地位を築いています。
※ ※ ※
一時は数を減らすと思われたMT車ですが、メーカーによっては設定車種を増やす動きも見られます。
その一方で、クルマの電動化が進み、トランスミッションが不要になりつつあります。
660ccという限られた排気量でありながら、力強い加速を実現するターボエンジンをMTで操れる軽自動車は、クルマ好きにとっては貴重な存在だといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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