不人気で地味な存在が大逆転!? いまなら超絶目立つ激レア車5選
売れなかった理由が分からない不遇の名車
●スバル「アルシオーネSVX」
スバルが当時の技術の粋を集めて開発したスペシャルティクーペが「アルシオーネSVX」。
3.3リッター水平対向6気筒DOHCエンジンと不等&可変トルク配分電子制御式4WDシステムの組み合わせというパワートレインを採用する本格派グランツーリスモです。
最大の特徴は、イタリアのデザイン界の巨匠 ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けたスタイリング。
グラスを多用した居住空間はまるで航空機のキャノピーのようで、デザインに凝りすぎたためサイドウインドウは一部しか開閉できません。
ちょうどバブルが終焉を迎えた1991年に登場したことや、そもそも当時のスバルの顧客層に高額なクーペの需要がなかったこともあり販売は大いに苦戦。販売期間6年ちょっとで、生産台数は6000台にも届きませんでした。
その一方で、古さを感じさせないデザインや高性能なメカニズムへの評価は高く、中古車は常に需要があり物件数も多めです。
レストア済みや程度の良い車両では、新車時価格の倍を超える物件も出はじめています。
●ホンダ「クロスロード」(2代目)
レアなホンダ「クロスロード」というと、ランドローバー「ディスカバリー」のOEM車だった初代を思い浮かべるかもしれませんが、ここではあえて2代目モデルを紹介します。
じつは2代目の中古車は人気が高く、相場もずっと高値安定。中古車検索サイトに200台以上が掲載されるほどで、レア車とはちょっと呼びづらい状況にあります。
しかし、新車時はホンダのSUVとは思えないほど販売不振で、わずか3年半で生産・販売を終了。登録台数は3万台ちょっとと、レア車と認定して差し支えないレベルだといえるでしょう。
そんな2代目クロスロードは、モデルチェンジを機に上級移行した「CR-V」の穴を埋める存在として2007年に登場。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1755mm×全高1670mmと、現行「フィット」よりひと回り大きい程度と、比較的コンパクトなサイズでした。
搭載されるエンジンは1.8リッターおよび2リッターの直列4気筒i-VTECで、トランスミッションは5速ATのみ。駆動方式はFFと4WDが用意されました。
これといって目立ったメカニズムはないものの、嫌味のないスマートなスタイリングや、いざというときに使える3列目のシートが備わるなど、もう少し人気が出ても良さそうなものです。
当時はいまほどSUVが支持されていなかったとはいえ、3000台の目標月間販売台数を超えたのが発売から最初の3か月だけだったのは、あまりに不遇だったといえるでしょう。
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クルマを開発・販売するということは非常に難しく、登場のタイミングがちょっと早かったり遅かったり、方向性が少しズレていただけなどといった些細な理由で、クルマとして問題はなくてもまったく売れないということが多々あります。
そうしたクルマの中古車は最初こそ不人気で安く出回るのですが、希少さゆえに徐々に値が上がってくることがあります。
今回紹介したなかではX-90とアルシオーネSVXがその傾向にあり、常識的な値段で手に入れられるのは今がラストチャンスかもしれません。
NXクーぺ(黄色)に乗っていました。総合的にはイイ車でしたが視認性は良く無く雨の日は怖かったし、Tバールーフから雨漏りはしましたね。最後は貰い事故で短命でした。