どこが変わった? ロールス・ロイス新型「ゴースト」の魔法の走りとは
2020年9月1日にフルモデルチェンジ、世界初公開を果たした2代目となるロールス・ロイス「ゴースト」。早くもその試乗会が日本において開催された。新型ゴーストはどのように進化したのだろうか。
11年ぶりのフルモデルチェンジ 新旧の見分け方は?
11年ぶりにフルモデルチェンジしたロールス・ロイス(R-R)新型「ゴースト」に試乗した。
この試乗の2か月前、先代ゴーストに3日間乗るチャンスがあり、長距離ドライブも体験していたので、新型ゴーストがいかに変わったのかを解説しよう。
R-Rのオーナーでない人が新旧ゴーストを見ても、どこが変化したのかすぐにはわからないだろう。外観で見分けるポイントはフロントにある。
ヘッドライトのDRL(デイタイム・ランニング・ライト)が先代は左右とも四角く光っていたが、新型は内側からコの字になっている。
もう少し近づいて来たら、ボンネットの開く部分がスピリット・オブ・エクスタシー(マスコット)の後ろで切れているのが先代。新型は先端から開く。
新型では、ボンネットのリリースレバーを引くと自動的にマスコットが下に降りていくという仕掛けがある。そしてボンネットにはマスコットのところだけ穴が開いている。ちなみにボンネットの開け方は最新のBMWモデルと同じで、レバーを2回引きそのまま開ける方法だ。
パット見ではほとんど見分けがつかないが、じつは新旧ゴーストで共通するのは、このマスコットとドアに内蔵されている傘だけだという。あとはすべて変わったというから、本当のフルモデルチェンジを施したのだ。
ちなみに傘自体は変わらないというが、傘の収納場所はフロントドアからリアドアに移った。ドアを開けたときに、ドアの厚みの中に傘が入っていて、頭をワンプッシュ押し込むと傘が飛び出してくる仕掛けだ。
以前はフロントドアに収納されていたので、傘がしっかり奥まで押し込まれていないと、傘の頭が出ていてBピラーにぶつかった。新型では収納場所がリアドアになったので、もし傘の頭が出ていても、傘がBピラーに衝突することはなくなった。
RRは観音開きだから、傘がリアドアにあってもフロントドアを開ければ傘を取り出すことができるので、使い勝手は悪くなっていない。
運転席に座ってエンジンをかけようとすると、先代と違ったのはエンジン・スタート・ストップボタンの位置だ。先代はハンドルより中央側、つまり右ハンドルなら左側だったのだが、新型では窓側になっている。ちなみに電子パーキングブレーキスイッチもセレクターレバーも窓側にある。
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