王者ホンダ「N-BOX」がマイチェンで魅力アップ!日産「ルークス」との違いはどこに?

意外と違う!? N-BOXとルークスの安全装備は?

 N-BOXとルークスのデザインはどうでしょうか。

 どちらも標準仕様とカスタム仕様を用意しているところは同じです。

 N-BOXの標準仕様は、ライフスタイルに馴染むことを目指し、シンプルで機能性を重視したデザインとしています。

ホンダ新型「N-BOX」(2020年12月マイナーチェンジ)
ホンダ新型「N-BOX」(2020年12月マイナーチェンジ)

 外観は、ヘッドライトとグリルの形状変更により、落ち着いた表情で親しみやすいスタイルにするとともに、品のあるメッキバーをロアグリルに追加してワイドな基調としました。

 一方のカスタム仕様の「N-BOXカスタム」は、高級感と存在感がアップ。アッパーグリルのメッキを立体化するなど押し出し感の強い表情を演出。フロントのナンバープレートの配置をボディ中央に変更しています。

 ルークスはVモーショングリルを基本とし、標準仕様は上品で洗練されたモダンでシンプルなスタイルを実現。

 カスタム仕様の「ハイウェイスター」は、ブーメラン型のシグネチャーLEDポジションランプを採用し、堂々としたワイド感と高い質感で作り込まれた存在感を放ちます。

 なお、軽自動車では、エンジンルーム内のラジエーターに走行風を当てるため、ナンバープレートが運転席側にオフセットして取り付けられていますが、N-BOXカスタムにおいては中央にナンバープレートを装着。

 N-BOXカスタムは従来モデルよりもラジエーターに空気を取り込む量が確保出来たためとしていますが、標準仕様は従来通り運転席側に取り付けられています。

 なおルークスについては、標準仕様もハイウェイスターも、どちらもナンバープレート位置は中央となっています。

 安全装備について、N-BOXは先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備しています。

 衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリングなど、さまざまな機能を含んでいるホンダセンシングですが、マイナーチェンジで安全機能が向上。

 後方誤発進抑制機能にも用いるセンサーを4個へ増やすことで、後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムを追加。

 また、車線維持支援システムなど各機能が高速道路などで120km/hまで対応するなど、運転時の安全性が向上しました。

 ルークスの安全装備は、2台前を走行する車両を検知し、急な減速などにより、 自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す、「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車として初搭載しています。

 さらに、インテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い諸突防止アシスト、車線逸脱防止支援システムなどが全車標準装備されました。

 また、日産の運転支援システム「プロパイロット」が「ハイウェイスター プロパイロットエディション」に標準装備されています。

 全車速追従クルーズコントロールを可能とし、高速道路でストレスなく運転することができます。

 なお、N-BOXにもアダプティブクルーズコントロール(ACC)は標準搭載されますが、30km/h以下の低速時はキャンセルされるタイプです。

 ACCが全車標準のN-BOXと、一部グレードに装備されるルークスという違いはありますが、ルークスが全車標準装備していないのは、軽自動車のユーザーには高速道路を利用しない人もいることから、必要な人が必要な装備を選択できるようにしたためとされています。

 ルークスの安全装備として特筆すべきは、軽初の「SOSコール」を一部グレードに装備。

 事故によるエアバッグ展開で自動通報し、オペレーターが警察や消防へ連携したり、急病時などにSOSコールスイッチを押すことで適切なサポートを受けられる機能を備えました。

※ ※ ※

 価格(消費税込)は、N-BOXが142万8900円から223万3000円、ルークスが141万5700円から206万6900円と、上級モデルに関してはN-BOXのほうが高く設定されていますが、価格帯としては同等だといえます。

 直近の販売台数を見てみると、2020年11月はN-BOXが1万5685台、ルークスが9019台と、N-BOXが1.7倍の差をつけている状況です。

 マイナーチェンジでさらなる魅力を備えたN-BOXですが、軽王者の連勝記録は今後も更新されそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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