人気車の共通点? 軽やミニバン、SUVまで全てに共通する部分とは
人気のあるクルマのジャンルといえば、軽自動車やコンパクトカー、ミニバン、SUVなどさまざまなものが挙げられますが、それらに共通した売れる要素が存在します。どのような共通点があるのでしょうか。
ジャンルに関係なく売れる要素には共通点があった?
昨今の国内市場では、新たに発売される新型モデルではいくつかの共通点が存在します。
それらは、現在のユーザーニーズを反映したものと予想出来ますが、実際にはどのような共通点があるのでしょうか。
クルマの第一印象を決めるうえで一番重要なのが、フロント部分のデザインです。
フロント部分のデザインが好みか否かで、そのクルマに関心を持つかが決まります。
迫力のあるデザインが好きな人であればメッキ加飾やLEDライトを採用したデザインが好みの傾向にあり、可愛いデザインを求めるのであれば丸目ヘッドライトや発色の良いボディカラーをイメージとしてクルマに関心を持ちます。
そうしたなかで、ここ数年では通称「オラオラ顔」や「ギラツキ顔」ともいえる大型のフロントグリルやシルバーメッキを多用したフロントデザインがトレンド化しています。
代表的なモデルとしては、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」や「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、日産「エルグランド」といったミニバン。軽自動車ではホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」にそれぞれ設定されるカスタムシリーズです。
また、2019年くらいからトレンド化しているのが、通称「タフ顔」ともいえる樹脂製バンパーを全面に押し出したデザインです。
シルバーやブラックのスキッドプレートをフロントとリアのバンパーに装着するタイプや、フェンダー部分の樹脂パーツを強調するなど、フロント部分に留まらず全体のスタイリングが統一されているのが特徴といえます。
代表的なモデルでは、トヨタ「RAV4」や「ヤリスクロス」、ホンダ「フィット」「フリード」に設定されるクロスターグレードなどが挙げられます。
また、軽自動車ではダイハツ「タフト」、スズキ「スペーシアギア」、三菱「eKクロス」「eKクロススペース」などです。
こうしたデザインのトレンドはどのような背景で採用されるのでしょうか。
国産メーカーの担当者は、最近のデザインについて次のように話します。
「クルマの自由度は年々高まっています。その理由としては、樹脂加工やプレス加工といったベース技術の向上と、それを量産する生産技術の向上が挙げられます。
これにより、以前までは製品化出来なかったようなデザインが量産できるようになりました。
それに加えてLEDライトの採用によりヘッドライトやテールライトのデザインも自由度が増したことなども大きく影響しています。
そして、デザインのトレンドとしてメッキ加飾は昔から高級感あるイメージがあるため、使われかたは色々ですが採用されてきました。
一方で樹脂製バンパーは、かつてのオフロード車をイメージした形で最近ではRAV4の復活も影響して、色々なクルマに広まっています。
あとは、SUVブームやアウトドアブームもオフロードのイメージとリンクすることもあり、樹脂製パーツを採用する例は増えているのだと思います」
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オラオラ顔やタフ顔以外に、一定数の人気を誇るのが可愛い顔です。全体としては多くないものの、欧州車に採用されるケースが多いです。
国産車では、2020年1月に2代目が発売されたスズキ「ハスラー」や同年11月19日に発売された2代目となるホンダ「N-ONE」は、共に先代モデルのデザインが好評だったことから愛らしい丸目ヘッドライトが採用されています。
また、前述のフィットでは2月14日に4代目にフルモデルチェンジしましたが、先代のシャープなヘッドライトから丸目風な愛くるしいデザインへと変更されるなど、親しみやすいデザインとしてはニーズがあるようです。
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