ファン歓喜! トヨタ「スープラ」オープン仕様登場!? 市販化の可能性はいかに
2019年に全世界のクルマ好きが歓喜したトヨタ「スープラ」の登場から約2年。トヨタの北米法人はオープン仕様のコンセプトモデルをお披露目しました。待望のオープン仕様は市販化されるのでしょうか。
スープラに待望のオープン仕様が現れた!? 市販化の可能性はいかに
2020年はオンライン開催となったSEMAショーにて、発表が予告されていた「GRスープラ」のスポーツトップコンセプトが同年12月21日(現地時間)に正式発表されました。
トヨタがおこなうSEMAショー関連の発表は今回二段階に分けて用意され、ドリフト仕様にカスタムされた2台のGRスープラや「タコマ」のカスタム車を含む4台のカスタムカーは、11月上旬に開催されたSEMAショーの場ではすでに発表されていました。
そして今回、クリスマスまで残りわずかのこのタイミングで一番の目玉であるスポーツトップ仕様のGRスープラが発表され、まさにスープラファンへのスペシャルな贈り物だといえるでしょう。
今回、発表された2021年型の「GRスープラ スポーツトップコンセプト」は、2019年に先代モデルである「80スープラ」へのオマージュとして作られた「GRスープラ ヘリテージ・エディション」をさらに発展させたものとなります。
ベースとなったヘリテージ・エディションは先代スープラに装着されていたリアスポイラーのみならず、ヘッドライトやテールライト、ディフューザーまでもが先代スープラを想起させるオリジナル品となっています。
「リエントリー・レッド」(re-entry=帰還、再突入の意)と名付けられたカラーもこのヘリテージ・エディション専用に調色されたもので、80スープラに採用されていた「スーパー・レッドIV」を彷彿とさせるカラーとなります。
ヘリテージ・エディションは見た目のみならず、中身にも手が加えられています。
ターボチャージャーは老舗ターボチューナーの「プレシジョン・ターボ&エンジン」によって手が加えられており、これにより純正のB58エンジンと比較して吸気効率が18%向上しました。
また、エンジン制御やインテーク周りは「ミッション・パフォーマンス」が担当し、これらを組み合わせることにより最高出力は500馬力以上を叩き出します。
足回りには「スカーボ・パフォーマンス」がこの特別な一台のために専用設計したインボードサスペンションを搭載し、これにより元のボディラインを維持しながらも、より大口径のタイヤとホイールを装着することが可能となりました。
ホイールは19インチのHRE P107SCを採用し、タイヤはフロントが295/30R19、リアが305/30R19のトーヨーの「プロクセス R888R」を履いています。
また、テインの車高調キットがより最適な車高へ落とすために装着され、ブレーキ周りはブレンボ製のローターを採用しました。
今回のスポーツトップコンセプトはヘリテージ・エディションといわば「双子」のような存在を成しており、チューニングのメニューも同様のものとなっています。
制作に至っての一番の課題はいかに車体の剛性やデザインを保ちながら、屋根を無くすかとのことでした。
Tバー形状にすれば多少の剛性は確保できますが、スタイルを損なうこと、そしてやはり先代のスポーツトップをそっくり再現することを考えて見送られたといいます。
色々な案が検討された結果、剛性に関してはボディ下部に補強用のフレームを追加することで解決したとのこと。
ルーフに関しても当初は切り話されたルーフ部分をそのまま使うことが想定されていましたが、それでは上手く戻すことができず、専用設計のルーフを新たに3Dプリンターで印刷したようです。
ルーフは左右で二分割できる構造になっており、これはGRスープラのトランクに収納することを考えての設計です。
この車のベースになるBMW Z4と被るから、会社間の協定はないのかな?
それならBMW Z4クーペが出るかもな。