見た目からカッコ良すぎる! レクサス新型「IS」中身も大幅進化していた?
新型「IS」。気になる部分も多々あり?
このように褒めることばかりですが、その一方で気になる部分がないわけではありません。
ひとつは大きな入力の際にボディに振動がビリビリと伝わってしまうことです。
そして、滑らかにはなっていますが、操舵初期のルーズな感じと直結感が薄いステアフィールです。
どちらも既存のユニットを使っているので仕方ない所もありますが、ほかの部分が大きくレベルアップしていることを思うと、バランスという意味ではもう少し底上げしたいところです。
パワートレインは従来モデルを踏襲するも、細かなアップデートがおこなわれています。
2リッターターボはクルマのバランスという意味ではISベストですが、欲をいえばもう少し力強さが欲しいのとノイジーなサウンドが気になるところです。
ハイブリッドはアクセル開度に応じてモーターの稼働率を高める制御への変更で実用域の俊敏な応答性とスペック以上に感じる力強さ実感。
ただ、ラバーバンドフィールはもう少し改善の余地はありそうです。
3.5リッターV型6気筒は法規対応程度の変更ですが、大排気量NAらしい自然なフィーリングと回すほどに湧き出る力強さ、爽快なサウンドは魅力的。
各々に個性がありますが、欲をいえば、LS用の3.5リッターV型6気筒ツインターボなど、3つのユニットのいい所取りがあると嬉しいです。
今回、新型ISにリアルワールドで乗って「いいクルマは走る場所を選ばない」ということと、「見た目に見合った走り」、「走りに見合った見た目」の重要性を改めて実感しました。
セダン市場は縮小傾向ですが、セダンである強みをより活かしたモデルで、新型ISは今まで以上に積極的に選びたい一台といえると思います。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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