パカッと開いてピカッと光る! リトラクタブルライトがカッコよかった車5選

かつてスポーツカーなどに採用されていた「リトラクタブルヘッドライト」。いまでは姿を消してしまいましたが、どのようなモデルに搭載されていたのでしょうか。

「頭文字D」から人気に火が着いたあのクルマにも搭載!

 ひと昔前まではスーパーカーやスポーツカーのアイコンでもあった「リトラクタブルヘッドライト」は、車体にヘッドライトを格納し、消灯時の空力性能向上を目的に登場しました。

 全盛期にはスポーツカーだけではなく、コンパクトハッチバックや4ドアセダン、果てはバイクや自転車にまで採用され大ブームとなったほどです。

 今回は、リトラクタブルヘッドライトを採用したクルマを5台ピックアップして紹介します。

現在は絶滅した「リトラクタブルヘッドライト」を装着したホンダ初代「NSX」
現在は絶滅した「リトラクタブルヘッドライト」を装着したホンダ初代「NSX」

●ホンダ初代「NSX」

 日本が世界に誇るスポーツカーといえるホンダ「NSX」。開発にはF1ドライバーのアイルトン・セナ氏も関わったとされ、オールアルミボディを採用するなど、当時のホンダの技術の粋を集めた特別なモデルとなっています。

 ベースモデルのほか、スポーツグレードの「タイプR」が初めて設定されたのもこのNSXであり、ホンダF1の第1期活動で採用されたボディカラーをモチーフとした「チャンピオンシップホワイト」や赤バッジなどもNSXから始まったタイプRの伝統となっています。

 1997年のマイナーチェンジでは、MT車のエンジンを3リッターから3.2リッターへ拡大し、よりストイックに走行性能を突き詰めた「タイプS-ZERO」が設定されています。

 そして2001年のマイナーチェンジでは外観を中心に変更がなされ、固定ライトを採用。リトラクタブルヘッドライトはI型からIII型だけに装備されたアイテムとなりました。

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●トヨタ「スプリンタートレノ(E80系)」

 漫画「頭文字D」で主人公の藤原拓海が乗る車両として一躍人気車種となったトヨタ「スプリンタートレノ(AE86型)」。

 5代目「カローラ」の兄弟車である「スプリンター」に設定されたスポーティモデルであり、トレノとしては4代目となるものでした。

 1.6リッターのスポーツツインカムエンジンとなる4A-G型を搭載したAE86型と、1.5リッターのベーシックな3A-U型エンジンと搭載したAE85型が存在。

 藤原拓海の愛車として知られる3ドアハッチバックのほか、独立したトランクを持つ2ドアクーペの2種類のボディタイプが設定されていました。

 なお、兄弟車となるカローラレビンは固定型のヘッドライトを持つスタイルとなっており、当時はリトラクタブルヘッドライトを持たずフロント周りの軽量なレビンがスポーツ走行のベース車としては人気でしたが、頭文字D以降は一気にトレノが人気となっています。

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●日産「180SX」

「S13型シルビア」の兄弟車として1989年に登場した日産「180SX」は、2ドアノッチバッククーペのシルビアに対して3ドアハッチバックボディを持っていました。

 シルビアのヘッドライトは固定式だったのに対し、180SXはリトラクタブルヘッドライトを採用したことで、全体のスタイルは別のクルマに仕立てられています。

 搭載されるエンジンも1.8リッターターボのCA18DET型で、車名の180SXはこの排気量から取られたといわれています。

 というのもじつはこのボディ、先行して北米市場で販売されていた「240SX」のハッチバックモデルと共通で、北米市場では2.4リッターのKA24DE型が搭載されていたのです。

 ちなみに180SXは1991年のマイナーチェンジで2リッターのSR20DET型エンジンへと換装されますが、車名は変わらず180SXのままでした。

 その後、兄弟車のS13シルビアは1993年にS14型へフルモデルチェンジを果たしますが、180SXはフルモデルチェンジされることなく1999年まで生産、販売が続けられていました。

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