「マジ、何コレ…」 丸みゼロ! 究極に角張ったモンスターマシン3選

最近の自動車デザインは、生産技術の進歩や高い衝突安全性を必要とするために、曲線で構成された有機的なスタイリングが主流となっています。その一方で、世の中には信じられないほど角ばったクルマも存在。今回は、究極レベルにエッジの際立ったクルマを3台紹介します。

エッジのきいたカクカクボディに、うっとり……

 近年、クルマのボディデザインは、曲線で構成された有機的なスタイリングが主流となっています。
 
 その理由としては、歩行者と衝突した際の高い安全性や、燃費を良くするための低い空気抵抗など、さまざまな要件がクルマに求められているためです。
 
 また、CADや加工・生産技術の進歩によりデザインの自由度が増したことなども理由に挙げられます。

 その一方で、世の中には信じられないほど角ばったクルマも存在。

 今回は、本当に発売するとは思えないほどにエッジの際立った、究極レベルにカックカクなクルマを3台紹介します。

●IAT「カールマン・キング」

「マジ、何これ…」 丸みゼロ! 究極の角張ったモンスターマシン爆誕!
「マジ、何これ…」 丸みゼロ! 究極の角張ったモンスターマシン爆誕!

 三角の平面だらけで構成された外装を持つこのクルマは、中国の企業IATが開発したスーパーSUV「カールマン・キング」です。

 カールマン・キングは2017年のドバイ国際モーターショーで発表され、中東の超富裕層をターゲットとしています。

 ベントレー「ベンテイガ」やロールスロイス「カリナン」、ランボルギーニ「ウルス」が安く見えてしまうその価格は2億円以上。さらにオプションも追加すると4億円を超えるというまさにキングなSUVです。

 まったく曲線の見当たらない風貌はステルス戦闘機さながらで、公式サイトの写真からもステルス戦闘機を意識してデザインされたことがうかがえます。

 ボディはスチールとカーボンで構成され、防弾仕様も発注でき、インテリアもド派手で広大、高級ラウンジ顔負けの豪華絢爛な作りとなっています。

 一流のオーディオやプロジェクター、満天の星空のような天井に加えてエスプレッソマシンも装備しており、さらにオーダーメイドによって色や素材など自由に変更可能です。

 もちろん比例して金額も跳ね上がりますが、そんなことを気にする人はこのクルマのオーナーにはふさわしくないかもしれません。

 カールマン・キングのサイズはおおよそ全長6.0m×全幅2.5m×全高2.5mと、これもまた規格外の巨体です。

 一見するとサイズ感が伝わりにくいクルマですが、日本の道を気軽に走れる大きさではありません。

 そして標準モデルの車重は約4.5トンもあり、これはスズキ「アルト」で換算するとほぼ7台分という、もはや異次元といってよい重さです。

 さらに防弾仕様を選択すると、これに1.5トンが追加されるという超ド級ぶりを見せてくれます。

 カールマン・キングはフォードの大型ピックアップトラック「F-550」をベースとして製作され、エンジンもフォードのパワフルな6.8リッターV型10気筒エンジンを搭載。

 最高出力は400馬力を誇りますが、車体があまりにも重いために最高速度は140km/hほどと軽自動車並みにとどまります。

●ボリンジャー・モータース「B1」

意外と日本でも使いやすいかも? ボリンジャー・モータース「B1」
意外と日本でも使いやすいかも? ボリンジャー・モータース「B1」

「もしかしたらもっとも絵に描きやすいクルマかもしれない…。」

 それがアメリカに拠点を置くEVメーカー、ボリンジャー・モータースの開発した電動SUV「B1」です。

 伝統的な四輪駆動車のデザインをベースに、パッキパキな直線で描かれた思い切りの良いスタイルは爽快感満点。近未来感と同時にレトロさも漂わせる不思議なデザインです。

 ありとあらゆる箇所が箱形となっており、フロントはまさに空気抵抗の権化のような絶壁ですが、614馬力の出力を誇るB1はわずか4.5秒で時速96キロに到達するという驚異的な加速を見せます。

 これはポルシェ「911」並みの数値で、つまりB1は世のスポーツカー顔負けの性能を備えているのです。

 ボディサイズはおおよそ全長4.4m×全幅2.0m×全高1.9mと見た目よりは小さいですが、EVのためエンジンは無く、車内は広々。乗車定員は4人となっており、リヤシートを取り外してラゲッジスペースを広げることも可能です。

 そんなB1の大きな特徴のひとつが長尺物の積載性能です。エンジンが無いために車内を完全に貫通する形での積載が可能で、スペースを目いっぱい使えば車両全長と同等である4.2mにも及ぶ長尺物が積載出来るというから、その収納力の高さには驚きを隠せません。

 また窓ガラスや前後ドア、ルーフパネルの取り外しも容易で、用途によってカスタマイズできる自由度もB1の魅力的なポイントです。

 パワートレインはEVらしく完全に床下に収められ、前後の重量配分は50:50と良好。さらに前後に設置されたモーターが独立して前後の車輪を駆動させる高性能AWDも相まって、高い走行性能が期待できます。

 気になる航続距離はグレードによって異なりますが、上級モデルでは最大で300km以上の走行が可能ということです。

 また、兄弟車「B2」の開発もおこなわれており、こちらはピックアップタイプのボディを備えています。

 販売価格は未定ですが、公式サイトでの予約は開始しており、予約金は1000ドル(約10万3000円)です。

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2件のコメント

  1. セブンに出てくるポインターみたい。

  2. ステルス性がありそうだから
    レーダー取り締まりには反応しないんじゃね?

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