食べたことある? 「ポルシェ」より高級な「ふりかけ」とは
福岡県北九州市にある浄土真宗本願寺派 永明寺の住職がTwitterでつぶやいた「グラム単位で考えると、ポルシェよりふりかけの方が高い」という投稿が、話題となっています。そこで、実際に計算してみました。
すべてはモノの見方次第
福岡県北九州市にある浄土真宗本願寺派 永明寺の住職が、自身のTwitter(@matsuzakichikai)に「掲示板の法語を替えました モノの見方で世界は変わるのです」との言葉と併せて、「グラム単位で考えると ポルシェよりふりかけの方が高い」と書かれた掲示板の写真を投稿し、話題を集めています。
本当に、グラム単位で考えると、ポルシェよりふりかけの方が高いのでしょうか。実際に計算してみました。
「ポルシェ」や「ふりかけ」といっても、様々な種類がありますが、まずは、現行のラインナップのエントリーモデルとなる「718 ケイマン」と、編集部員の家にあった一般的なふりかけで比べてみました。
718 ケイマンの価格(消費税込 以下同様)は、773万円。車両重量は1360kgから1450kgなので、最低重量の1360kgとするとグラム当たりの価格は約5.6円です。
そして、ふりかけの定番と言えば、丸美屋の「のりたま」。公式サイトによると、のりたまの価格は28g入りで121円。グラム当たりで換算すると約4.32円となります。
そうなると、のりたまとケイマンの1グラム当たりの価格差は約1.28円。住職のつぶやき通りとまではいきませんでしたが、意外に大きな差はありません。
では、もう少しグレードを上げたふりかけではどうなのでしょうか。
偶然、編集部員の家にあった大森屋の「味付け海苔ふりかけ」で比べてみました。こちらも、公式サイトによると、味付け海苔ふりかけの価格は27g入りで、220円。グラム単位に換算すると、約8.15円。ケイマンより約2.55円高いことになります。
そう考えると、1袋220円のふりかけでも、かなり高級なふりかけを食べている気がしてきます。
さらにもう1点、同じく編集部員の家に偶然あった、浜乙女の「混ぜ込み悪魔めし」でも比較してみます。こちらは、公式サイトには定価は掲載されていなかったものの、サイトでの販売価格は10袋セットで1404円。1袋当たり約140円で、内容量は20gです。1グラム当たりに換算すると7円となる計算。こちらも、ケイマンより1.4円高い結果となりました。
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住職によると、この掲示板の言葉は、短歌人の天野慶さん(@utataneko57577)の言葉を引用したもので、仏教の「空の思想」に通じる考え方だそうです。
そして掲示板の投稿には、「お金は価値基準のひとつではありますが、それがすべてではありません。高価なポルシェもグラム単価というものの見方では、ふりかけの方が高価になる。モノの価値はどんな見方をするかでコロコロと変わるのです。
世界をつまらないものにするモノの見方も、世界を美しくするモノの見方もあります。世界を美しくするのも、汚くするのも私の心しだい。
仏様の目にはこの世界のすべては輝いて見えるのだそうです。そんな仏様に成る道が仏道です」との解説も添えられています。
こころの置き所ですね。車の開発も人も疑問を抱かなくなったらおしまいです。
自分に問いかける人が1番輝いてるのですね
単価って書いてあるのにメクラが基準を書くとこうなる