これぞ羊の皮をかぶった狼!? 見た目は地味だけどホントは速い車5選
日産「スカイライン」やトヨタ「マークII」兄弟、スバル「インプレッサ」、三菱「ランサーエボリューション」といったモデルは見た目も速そうですし、実際走らせてもスポーティです。しかし、見た目は地味なのに、スポーティな走りが楽しめるモデルも存在しています。今回は「羊の皮をかぶった狼」のようなセダンを紹介します。
スタイリングとパッケージングを両立した地味セダン
かつての日産「スカイライン」やトヨタ「マークII」兄弟、スバル「インプレッサ WRX」、三菱「ランサーエボリューション」といったモデルは、専用パーツが装着され、見た目もスポーティで、実際走らせても速かったものです。
しかし過去には、見た目はベーシックグレードとほぼ同じながら、エンジンや足回りに手が加えられスポーティに走れるモデルがありました。
今回は、見た目は地味なセダンなのに、走るとスポーツカー顔負けの、「羊の皮をかぶった狼」な2リッター以下のクルマを5台紹介します。
●ホンダ「シビックフェリオ SiR」
扱いやすいサイズと手頃な価格で、世界的な人気車となっている「シビック」。
もともとは1.3リッターから1.6リッターエンジンを搭載したハッチバックでしたが、高い走行性能をも併せ持つことでスポーティなイメージも強い人気モデルです。
そんなシビックですが、1991年に登場した5代目に追加された4ドアセダンが「シビックフェリオ」です。
ハッチバックに実用性をプラスするために誕生したシビックフェリオですが、当時のホンダはF1で大活躍中。
そのイメージを反映させた可変バルブタイミング機構「VTEC」を搭載したエンジンラインナップを強化していたこともあり、セダン版のシビックフェリオにもハイパワーなVTECエンジンを搭載したグレード「SiR」がありました。
このSiRに搭載された1.6リッターVTECエンジン(B16A型)は、ターボなどの過給器でハイパワーを生み出すのが常識だった当時、自然吸気で高回転までエンジンを回すことでパワーを生み出すレーシングカーと同じ手法を実用化。
当時としては驚異的な170馬力(5速MT)を実現させた名機といわれています。
大人しい外観に、最強といわれた自然吸気の1.6リッターエンジンを搭載したシビックフェリオ SiR、まさに羊の皮をかぶった狼的なセダンに仕立てられていました。
●三菱「ギャラン フォルティス」
いまではセダンのラインナップが消滅してしまった三菱ですが、かつては優秀なセダンを数多く輩出したメーカーでもあります。その代表格が「ギャラン」や「ランサー」です。
そして、ギャランとランサーを統合した形で誕生したのが、2007年に登場した「ギャラン フォルティス」です。
全長4570 mm×全幅1760mm×全高1490mmのボディは、車格的にもひとつ上のクラスでも十分通用するサイズです。
このギャラン フォルティスには、「ランエボX」譲りのエンジンを搭載するスポーツグレード「ラリーアート」が用意されていました。
最高出力こそ240馬力に抑えられているものの十分速い2リッターMIVECターボエンジンを搭載し、6速ATでイージードライブも可能です。
AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)は装備されていませんが、ランエボXで鍛えたフルタイム4WD機構を採用していました。
派手なエアロパーツはありませんが、ランエボの優れた走行性能を扱いやすくしたうえに、ロケットスタートも可能な「狼」に一瞬で変身できるセダンです。
サニ-GT-Sは、2WDと4WDがあって、4WDは、FRベ-スの「アテ-サE-TS」でなく、FFベ-スの4WDシステムの「アテ-サ」が搭載されています