日産に残るセダンは400万円以上! 日本で「シルフィ」生産終了 中国ではシルフィ人気過熱の理由

なぜ中国ではシルフィが圧倒的な人気を誇るの?

 中国では前述のとおり2019年から4代目となる新型モデルが販売されています。

 一方、今回日本での生産終了が明らかになったシルフィは先代にあたる3代目モデルとなり、中国以外にも北米市場では「セントラ」、オセアニア市場では「パルサーセダン」、台湾市場では「スーパーセントラ/セントラエアロ」として販売されるなどグローバルモデルとして展開。

 新型モデルは全長4641mm×全幅1815mm×全高1450mmとなり、3代目モデル(日本仕様)の全長4615mm×全幅1760mm×全高1495mmと比べて一回り大きいサイズになっています。

 また、3代目モデルより低重心でワイドなスタンスにしたことで空力性能を向上。プラットフォームは、新設計のものが使われ3代目モデルよりも広い後席の足元空間は実現しました。

 パワートレインは、1.6リッターガソリンエンジンにCVTを組み合わせたもので、燃費性能を向上させています。

 中国と日本のシルフィ人気の差について、日産の担当者は次のように話します。

「シルフィは2006年に中国市場への投入以来、中国の家族をターゲットとして、セダン市場をリードする空間の快適性、燃料効率、信頼性でユーザーのニーズを満たしてきました。

 中国市場のマーケティングリサーチから、シルフィのコアアドバンテージを強調することで、中国の家族層においてユニークな製品としての位置づけを確立しました。

 また、中国では高級感と後席の広さが重要なポイントとなり、新型モデルではその点も考慮して開発がおこなわれました。

 これらの理由から、シルフィは中国自動車市場の激しい競争においても高い支持をいただいております」

4代目となる新型「シルフィ(中国仕様)」。3代目とは異なり現在の日産デザインが取り入れられている
4代目となる新型「シルフィ(中国仕様)」。3代目とは異なり現在の日産デザインが取り入れられている

 日産と同様に、日本と比べてセダンの販売が海外で好調なのがホンダです。

 前述のとおりシビックセダンは生産終了となりましたが、中国市場における2018年のシビックの販売台数は20万台を超え、日本の同時期と比べて20倍以上となります。

 ホンダの担当者は、中国市場のセダン人気について次のように話します。

「中国では、北米同様にシビックやアコードが人気です。その要因としては、セダンそのものが人気なのもありますが、両車の質感の高さが好評だとも聞いています」

※ ※ ※

 日本では、セダン市場が年々縮小傾向にあるものの、走りに特化したスポーティなセダンは、中高年層から一定の人気があります。

 一方で中国では、新型モデルを購入したユーザーに若年層が多いといい、先代モデルよりも向上した質感が好評のようです。

 こうした日本と中国のニーズの差がセダン市場における人気の差といえるのかもしれません。

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1件のコメント

  1. 日産のセダンは、全幅が3ナンバー幅で大きかったせいか、何か難しいです。近々日産のセダンを復活したい気持ちは、僕にはとても良く分かります。僕達は日産のセダンの大ファンです。トヨタカローラセダンの日本仕様の様に、日産リーフのセダン版である、日本仕様の日産シルフィe-POWERと言うモデルとして復活したいです。日産さんへ、日産のセダン復活を是非共、宜しくお願い致します。以上。

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