ホンダ新型「N-ONE」見た目は変わらず中身が違う! 気になるMT車の実力は?
ホンダの軽自動車「N-ONE」がフルモデルチェンジ。外観デザインは先代モデルとほぼ同じという超キープコンセプトではあるものの、中身が大きく進化しました。新型モデルで注目されるMT車は、どのようなモデルなのでしょうか。
ここまで外観が変わらないフルモデルチェンジは珍しい!
フルモデルチェンジして2代目になったホンダの軽自動車「N-ONE」。ホンダ初の量産軽乗用車として1967年にデビューした「N360」へのオマージュともえる背の高いワゴンタイプで、ホンダの軽自動車のラインナップである「Nシリーズ」に属するモデルです。
そんなN-ONEの新型ですが、実車を前にして驚かずにはいられませんでした。見た目の雰囲気が先代と全く同じように感じられるのです。
フルモデルチェンジとは思えないほど変化がない、といっていいでしょう。
新旧を並べても違いが分からないほどで、いくらキープコンセプトのフルモデルチェンジといってもここまで外観が変わらないのは極めて珍しいパターンです。
じつはそれも当然のこと。ボディのパネルは先代と同じもので、変わっているのは車体前後のデザインのみ。パッと見て瞬時に新旧を見分けるのはきわめて難解です。
ちなみに筆者(自動車ライター工藤貴宏)が新旧を見分けるポイントとしているのは、ヘッドライト下のデザインです。
そこに段差があるのが新型の証で、段差が無くフロントグリル下部へ繋がっているのが先代モデル。
加えてバンパー(フロントだけでなくリアも)の“口”のような黒い部分が左右に広がっていることや、ヘッドライト周囲のドーナッツ状のリングがデイライトとウインカーを兼ねたマルチファンクションになっていることも、新型を見分けるポイントとして挙げられます。
しかしながら、新型N-ONEは見た目こそ先代モデルとほぼ同じでも、パワートレインやプラットフォームは刷新された正真正銘の新型。
いわば最新のメカニズムに先代から受け継いだ“うわもの”をドッキングした、珍しいフルモデルチェンジです。
こういった例は一般的にはなく、極めて特殊な例ですが、なぜN-ONEはスタイルを変えなかったのでしょうか。
ホンダ広報部によると「多くのお客さまがスタイルにほれ込んでN-ONEを選んでくれているから」といいます。
「スタイルはそのままで、パワートレイン性能、先進安全装備を含めた安全性能、走行性能をアップデートするのが目的。
先代のボディを新型のプラットフォームに組み合わせたことでコストを下げられるわけでもありません。でもスタイルはN-ONEの普遍的な魅力と考えて変えたくなかった」(ホンダ広報部)のだそうです。
Nシリーズは現行世代になってパワートレインやプラットフォームを刷新していますが、新型N-ONEにもそれを採用。
注目は先進安全機能の進化で、横断する自転車にも対応する最新の衝突被害軽減ブレーキや超音波センサーを使った前後の誤発進抑制機能を搭載しています。
運転補助機能としては、電動パーキングブレーキと組み合わせることで渋滞時の停止保持までおこなうACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)まで搭載したのは、高速道路移動の疲労を軽減できることからも大きなトピックです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。