世界からセダンが無くなる日は来る? SUV人気衰えぬ中、生き残る術はあるのか

指名買い以外でセダンやステーションワゴンを求める人のワケは?

 多くのユーザーは、日常の道具として十分な機能面を持っているかどうかが、クルマを選ぶ際の重要な判断基準となります。

 乗車人数や荷物の積載量、燃費、そして価格が重要な要素となるとされますが、セダンやステーションワゴンはミニバンやSUV、コンパクトカーに比べて、これらの要素で突出していないことから、検討段階で排除されてしまうというのが実情のようです。

2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したスバル「レヴォーグ」。下火となるステーションワゴンで復活の兆しとなるか
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したスバル「レヴォーグ」。下火となるステーションワゴンで復活の兆しとなるか

 一方で、「指名買い」以外でセダンやステーションワゴンを選択するユーザーにはある特徴があるようです。前出の国産系の自動車業界関係者は次のように話します。

「都心部のお客さまなど、全高に制限があるような駐車場を利用することが多いお客様はセダンやステーションワゴンを検討される傾向があります。

 全高155cm以上は『ハイルーフ車』となり駐車場所が制限されることがありますが、セダンやステーションワゴンであれば155cm以下であることからこうした制限を受けることがありません。

 それ以外では、試乗をしてセダンやステーションワゴンを選択される人もいらっしゃいます。

 重心が低い分、スポーティな走りが楽しめることを魅力に感じるようです。
 実際に、現在販売されているセダンやステーションワゴンは、スポーティな走りが魅力の『4ドアクーペ』のような印象のモデルが多くなっています」

※ ※ ※

 長期的に見れば、世界的にもSUVが全盛であり、セダンやステーションワゴンの需要もSUVが担っていくと考えられます。

 一方、新型「ミライ」が流麗なセダンとして生まれ変わったり、レヴォーグが今年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したりするなど、セダンやステーションワゴンにとって明るいニュースもあるように、海外でも販売されるモデルやニッチな需要を担うモデルは、すぐに消えてしまうことはないでしょう。

トヨタ・カムリ のカタログ情報を見る

スバル・レヴォーグ のカタログ情報を見る

【画像】めっちゃ速そう! カローラ&アバロンのスゴい奴を見る!(24枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー