世界からセダンが無くなる日は来る? SUV人気衰えぬ中、生き残る術はあるのか
指名買い以外でセダンやステーションワゴンを求める人のワケは?
多くのユーザーは、日常の道具として十分な機能面を持っているかどうかが、クルマを選ぶ際の重要な判断基準となります。
乗車人数や荷物の積載量、燃費、そして価格が重要な要素となるとされますが、セダンやステーションワゴンはミニバンやSUV、コンパクトカーに比べて、これらの要素で突出していないことから、検討段階で排除されてしまうというのが実情のようです。
一方で、「指名買い」以外でセダンやステーションワゴンを選択するユーザーにはある特徴があるようです。前出の国産系の自動車業界関係者は次のように話します。
「都心部のお客さまなど、全高に制限があるような駐車場を利用することが多いお客様はセダンやステーションワゴンを検討される傾向があります。
全高155cm以上は『ハイルーフ車』となり駐車場所が制限されることがありますが、セダンやステーションワゴンであれば155cm以下であることからこうした制限を受けることがありません。
それ以外では、試乗をしてセダンやステーションワゴンを選択される人もいらっしゃいます。
重心が低い分、スポーティな走りが楽しめることを魅力に感じるようです。
実際に、現在販売されているセダンやステーションワゴンは、スポーティな走りが魅力の『4ドアクーペ』のような印象のモデルが多くなっています」
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長期的に見れば、世界的にもSUVが全盛であり、セダンやステーションワゴンの需要もSUVが担っていくと考えられます。
一方、新型「ミライ」が流麗なセダンとして生まれ変わったり、レヴォーグが今年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したりするなど、セダンやステーションワゴンにとって明るいニュースもあるように、海外でも販売されるモデルやニッチな需要を担うモデルは、すぐに消えてしまうことはないでしょう。
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