突然の発表、トヨタ「プリウスα」生産終了 消えていった派生ワゴン5選
ホンダ、日産にもあった…消えた派生ワゴン達…
●ホンダ「アコードツアラー」
1976年に誕生したホンダ初代「アコード」は、発売当初は3ドアハッチバックのみでしたが、すぐにセダンが追加されます。
3代目ではステーションワゴンタイプの3ドアハッチバック「アコードエアロデッキ」が登場しました。
そして、4代目では1991年にシリーズ初のステーションワゴン「アコードワゴン」を追加。
このアコードワゴンはアメリカホンダで生産される輸入車で、好景気という背景とワゴンブームの影響もあり瞬く間に人気となります。
その後もアコードワゴンはラインナップされ、2008年には車名を「アコードツアラー」とした5代目が登場するのです。
外観デザインは、欧州のステーションワゴンに通じるスタイリッシュなフォルムとなり、実際に北米仕様ではなく欧州仕様と共通のボディを採用していました。
パワートレインは全車に2.4リッター直列4気筒搭載して最高出力206馬力を発揮。5速ATとの組み合わせで上質でスポーティなステーションワゴンに仕立てられています。
2011年のマイナーチェンジでは、2リッターエンジン搭載車が追加されるとともに、2.4リッターエンジン搭載車には、高い運動性能と快適性を両立した「タイプS」を追加。
タイプSは、外観デザインも専用デザインのフロントグリルやヘッドライト、空力性能に優れたフロントスポイラーやサイドシルガーニッシュなどを採用して見た目も走りもスポーティに仕上げられていました。
さらに、専用セッティングが施されたサスペンションや、フロントブレーキディスクを17インチ化するなど、実際の走行性能も向上。
しかし、アコードツアラーが登場した時点で、すでにステーションワゴンの人気は下落していたこともあり、2013年には国内モデルを生産終了しています。

●日産「プリメーラワゴン」
かつて日産がラインナップしていた派生ワゴンとして「プリメーラワゴン」が挙げられます。
初代プリメーラは、1990年に登場しましたが、日本ではセダンのみの販売でした。
2代目プリメーラは、1995年に登場し、当初は初代同様にセダンのみでしたが、遅れて1997年にプリメーラワゴンが追加されました。
パワートレインは、1.8リッター/2リッターの2種類、トランスミッションは、CVT、4速AT、5速MTを設定。
2001年には、3代目プリメーラワゴンが登場。パワートレインは、1.8リッター/2リッターに加えて2.5リッターも追加されたほか、トランスミッションは、CVTと4速ATは変わらないものの、5速MTが6速MTに変更されています。
その後、2005年には日本での生産および販売が終了したことで、2世代で8年という歴史に幕を下ろしました。
※ ※ ※
日本では、年々ステーションワゴン人気が低迷しているとされますが、欧州ブランドのステーションワゴンは現在でも一定数の人気を誇っています。
今回、プリウスαの生産終了が明らかになりましたが、4代目となる現行プリウスのプラッフォーム(GA-C)を用いた新型モデルが登場する可能性は、昨今の動向から考えても低いかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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