No.1軽「N-BOX」が下剋上!? 5年ぶり刷新のスズキ新型「ソリオ」との違いは?
全車速追従ACCが装備された新型「ソリオ」
新型ソリオの前席はセンターウォークスルーが可能なセパレートシートを採用。
荒天時、車内への雨の吹込みを避けて乗り降りをしたいときは、スライドドアから運転席に乗り込めます。スライドドアを閉めている途中にドアロックの予約ができる予約ロック機能や、ワンアクションパワースライドドア(ともにタイプ別装備)も便利です。
一方、N-BOXはハンズフリースライドドア(ディーラーオプション)で手を使わずに足をかざすことでスライドドアを開閉できるようになっているほか、シートの仕様が「スーパースライド仕様」「ベンチシート仕様」「スロープ仕様」の3種類があるのが特徴です。
セパレートの前席を採用したスーパースライド仕様は、57cmのロングスライドが可能な助手席を採用。これにより、右側後席スライドドアから車内に乗り込むという動作がしやすくなっているほか、助手席から後席の子どもの世話をするのにも便利です。
ウォークスルー機能が必要なければ、ゆったり座れるベンチシート仕様もおすすめ。スロープ仕様は、荷室部分にスロープをつけることができるので、車いす利用者の乗車や、趣味の道具の積載にも便利です。
エンジンは、新型ソリオが1.2リッターの自然吸気(最高出力91馬力)で、N-BOXは660ccの自然吸気(最高出力58馬力)とターボ(最高出力64馬力)の2種類です。新型ソリオはエントリーグレードを除いた全車がマイルドハイブリッド仕様となっています。
WLTCモード燃費は、新型ソリオが17.8km/Lから19.6km/Lで、N-BOXが19.0km/Lから21.8km/Lです。
近年注目される予防安全装備について、新型ソリオはフルモデルチェンジでアダプティブクルーズコントロール(ACC)に全車速追従機能が追加されました。
この機能は2020年11月時点でN-BOXには装備されていない機能で(N-BOXのACCは約30km/h以上で作動)、長距離運転でドライバーにかかるストレスを軽減します。
また、新型ソリオはヘッドアップディスプレイが採用されたこともポイントです。
一方、N-BOXは衝突被害軽減ブレーキの検知対象に自転車も含まれている点が、新型ソリオに対するアドバンテージといえます。
しかし、両車ともに予防安全装備の搭載には力を入れていて、誤発進抑制機能や標識認識機能など、さまざまな装備を搭載。スズキは「スズキセーフティサポート」、ホンダは「ホンダセンシング」として総称しています。
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新型ソリオの価格(消費税込、以下同様)は158万1800円から214万8300円です。一方、N-BOXの価格は141万1300円から212万9600円に設定されています。
N-BOXは2020年12月24日にマイナーチェンジモデルの発表を控えており、商品力の向上が見込まれています。小型トールワゴンと軽スーパーハイトワゴンの両方を検討しているユーザーにとって、両車は悩ましい選択となるかもしれません。
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