3シリーズと決別! デカキドニー顔で登場したBMW新型「4シリーズ」の注目の走りとは?
2020年10月16日に発売された2代目となるBMW新型「4シリーズクーペ」。3シリーズとはデザインの異なるフロントフェイスの採用に注目が集まるが、それだけではなくボディサイズやトレッドも3シリーズとは変更されている。その走りはどうなのか。最上位グレード「M440i xDriveクーペ」に試乗した。
賛否ある縦長キドニーグリルだが特徴があって良い
BMWから新型「4シリーズクーペ」が発売された。
これまでのBMWの歴史を振り返ると、「3シリーズセダン」のクーペ版(3シリーズクーペ)があり、それが先代から4シリーズとネーミングを変えた。つまり3シリーズセダンと4シリーズクーペは兄弟関係にあった。
しかし今回日本に上陸した新型4シリーズクーペは、3シリーズとは独立したモデルとして自立したように見える。
それはBMWモデルの大きな特徴である「キドニー」と呼ばれるフロントグリルが、4シリーズ独自の縦長デザインになったことが大きい。
これは、1930年代の「BMW328クーペ」や1970年代の「BMW 3.0CS」というBMWの歴史的なクーペのデザインに現代的な解釈をしたものだという。この形には賛否があるようだが、実際に見た筆者の印象は悪くはなかった。これくらいの特徴があったほうが、新しいモデルという印象が強くなって良いと思う。
余談だが、じつはこの縦長グリルは、日本ではまだ登場していない新型「M4クーペ」「M3セダン」にも採用されている。ただしハイパフォーマンスのMモデルのグリルは吸入空気量を増やすためか、グリル幅が広くなっているので、正確にはノーマルの4シリーズクーペとは別デザインである。
4シリーズクーペは、ボディサイズも3シリーズセダンとは違っている。カタログ上の寸法では、M440iクーペのボディサイズは全長4775mm×全幅1850mm×全高1395mmなのに対し、M340iセダンは全長4720mm×全幅1825mm×全高1445mmである。
クーペだから全高が低くなっているのはわかるが、全長は55mm長くなり、全幅も25mm広くなっている。
前後のトレッド(左右のタイヤ中心間の距離)も同様に広くなっているから、単にルックスとしてワイドに見えるようになっただけでなく、ハンドリング性能に大きな影響があるほどの寸法変化をしているのだ。ボディの違いだけでなく、セダンとは違うシャシの補強も施してあるというから、走りには相当こだわっていることがわかる。
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