レクサス新型「LS」登場! 約30年でどう変化? 初代「セルシオ」と比べてみた

1989年に登場した初代「LS」は日本で「セルシオ」名で販売された

 実際に、レクサスLSの歴史を振り返れば、常にトヨタの最高の技術が投入されていたことがわかる。

 初代レクサスLSのデビューは1989年1月のデトロイトショーであった。

レクサス2代目「LS」(英国仕様)
レクサス2代目「LS」(英国仕様)

 メルセデス・ベンツやBMW、アウディといった欧州メーカーが独占していた高級ブランドへの参入を目指し、トヨタが新たに立ち上げた「レクサス」ブランドのフラッグシップとしての登場であった。

 その初代モデルは、同年9月にアメリカ市場で発売される。走行性能だけでなく、静粛性や細部の美しい仕上げなどが高く評価され、すぐにヒット作になる。また、日本では「セルシオ」の名でトヨタ・ブランドから10月に発売され、こちらの販売も好調に推移することになる。

 初代モデルが搭載したエンジンは3968ccのV型8気筒DOHC。最高出力は260馬力で、最大トルクは36kgm(353Nm)。燃費性能は7.1km/L(10モード燃費)。そして車両価格は455万円(A仕様。消費税抜)から620万円(C仕様Fパッケージ)であった。

 ボディサイズは全長4995mm×全幅1820mm、全高1400mm。ホイールベースは2815mmだった。

 ちなみに、誕生から30年以上を経た現在の新型LSは、3444ccのV型6気筒ツインターボエンジンと、3456ccのV型6気筒エンジンを使うハイブリッドのふたつのパワートレーンを有する。

 ツインターボの最高出力は422馬力、最大トルクは600Nm、燃費性能は10.2km/L(WLTCモード)。ハイブリッドモデルは、システム最高出力359馬力、エンジンの最大トルクが356Nm、モーターの最大トルクが300Nm。そして燃費性能が13.6km/L(WLTCモード)となる。

 ボディサイズは全長5235mm×全幅1900mm×全高1450-1460mm、ホイールベースは3125mmだ。

 車両価格は1073万円から1728万円(消費税込)となっている。

※ ※ ※

 約30年の進化を経て、「LS」は、対ターボモデルで約1.6倍にまで最高出力をアップさせ、それでいて燃費は対ハイブリッドで1.9倍に向上させている。

 ボディサイズは全長が240mm、ホイールベースが310mmも長くなり、全幅が80mm、全高も50mmから60mm増えている。比較すると、ひと回り以上ボディサイズが大きくなっていることがわかる。

 さらに価格に至っては、最高額グレード比で約2.8倍にまで高まっているのだ。

 性能アップも凄いが、価格のアップもすごい。それが時代の流れであり、クルマの進化であったということだろう。

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Writer: 鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。

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