14年目のトヨタ「ランドクルーザー」 競合SUV続出も衰えない魅力とは

実際ランドクルーザーに乗っている人はどこが良くてどこがダメ?

 では、ランドクルーザーに乗っているオーナーは、どのような評価をしているのでしょうか。

 外観デザインでは、「迫力満点でかっこいい」「フロントグリルが一段と堂々としたものになり、フロント回りが大きく変わった」と、マイナーチェンジで変更されたフロント周りは高評価であるようです。

 ほかにも、「洗車の料金は車が大きいので特別料金になってしまう」と、車体サイズが大きいからこその苦労話もあれば、反対に積雪が多い地域のオーナーからは「家族の安全を第一に考えて頑丈なランクルを購入してよかった」と、本格SUVならではの高評価もありました。

 内装に関しては、「シンプルであっさりしている」「アルファードやクラウンに比べるとやや劣る」と、トヨタを代表する高級車と比較すると、質感に不満を抱くオーナーも多いようです。

14年目のため、さすがに内装は古さが目立つ?
14年目のため、さすがに内装は古さが目立つ?

 しかし、「高級車らしい革シートが良い」「しっとりしていて、触ってみてうれしい」と、革シートに関しては高評価の意見が多くありました。

 また、「高級感はありますが、3列目は本当にオマケ」「子供たちが乗る分には良い」と、3列目の広さを指摘する意見も見受けられます。

 走行性能に関しては、「乗り心地は良いとはいえない」「フレーム付きのボディ構造が影響してはっきりと振動を感じる」「なんかトラックに乗っている感じ」と、走破性も重視して設計されているため、乗り心地は一般的な高級車レベルにまでは届かないようです。

 ただし、「エンジンパワーに余裕があるから余分に回さなくていい」「静粛性が高くて快適」との声もありますので、大排気量で余裕があるパワーを生かして極力エンジンの振動を抑えるように工夫されていることもわかります。

 実燃費は、おおよそ5km/Lから7km/Lと、カタログ燃費の6.7km/Lから6.9km/Lに近い数値であるようです。

 しかし、一般的なSUVやミニバンと比べるとお世辞にも優れているとはいえないため、「燃費を気にするクルマではない」「ハイオクだしガソリン代が異様にかかるけどしょうがない」と、燃費に関して割り切っているオーナーが多いようでした。

※ ※ ※

 オーナーの反応をみると、国内市場ではプラド(150系)のほうが使い勝手が良く、ディーゼル車も設定されているため、現在の販売比率では9割ものユーザーがプラド(150系)を選んでいるといいます。

 しかし、それでもランドクルーザーの存在感や圧倒的な走破性は、ほかのクルマには真似できない大きな魅力です。

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