空力なんて関係ねぇ! とにかくゴツい昭和のクルマ3選
1960年代のデザインで20年以上も生産されたモデルとは
●三菱「デボネア」

1964年にデビューした三菱の高級セダンの初代「デボネア」は、1960年代のアメリカ車をオマージュしたような、エッジの効いた前後フェンダーに重厚感のあるフロントフェイスが特徴です。
発売当初は2リッター直列6気筒OHVエンジンを搭載し、室内では高い静粛性を実現。また直6エンジンならではの滑らかな加速は、三菱を代表する高級セダンにふさわしいものでした。
しかし、ライバルのクラウンやセドリック/グロリアなどに比べ、高額な車両価格だったことから販売は苦戦を強いられます。
その後、排出ガス規制への対応のために、新世代の2.6リッター直列4気筒エンジンに換装するなど改良されましたが、それ以外は大幅な変更はおこなわれず、1964年当時の基本設計のままデボネアは1986年まで生産が続けられました。
そのため、クラシカルなデザインのデボネアは「走るシーラカンス」と呼ばれ、前時代的なクルマの代表的な存在となります。
しかし、生産を終了した後にクラシカルなデザインが再評価され、中古車の人気が上昇するという現象が起きました。
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クルマのデザインは昔もいまもプロセスは大きく変わっていませんが、コンピューターを駆使したCGによるシミュレーションなど、ツールの発達は目覚ましいものがあります。
また、金属加工技術や樹脂を多用することで、かつては実現できなかった造形も可能になりました。
しかし、デザインを生み出すのはあくまでも人間の感性であり、いくらツールや加工技術が発達しても、優れたデザインのクルマが誕生するのは、簡単なことではないということでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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