新型「ノート」か!? 日産社長が年内に新型小型車の国内発表を公言! 構造改革の目玉車で挽回なるか

日産は、2020年11月12日に2020年度上半期決算を発表し、また2020年内に新型コンパクトカーを日本で発表することを明らかにしました。この新型コンパクトカーの発表とは、同社の主力コンパクトカー「ノート」の全面刷新を指しているのでしょうか。

予告動画にも登場した新型「ノート」年内発表か?

 日産は、2020年11月12日に2020年度上半期決算を発表し、また事業構造改革「Nissan NEXT」の進捗として、日本で新型コンパクトカーを2020年内に発表することを明らかにしました。

 5月28日に日産が公開した新型モデルの予告動画「#NissanNext A to Z」では同社のコンパクトカー「ノート」が登場していましたが、この2020年内発表の新型コンパクトカーは、新型ノートのことを指しているのでしょうか。

新型「ノート」2020年内発表となるか?(画像は現行ノート)
新型「ノート」2020年内発表となるか?(画像は現行ノート)

 日産が今回発表した内容は、2020年度上期の連結売上高は3兆927億円、連結営業損失は1588億円、純損失は3300億円という内容でした。

 しかし2020年度通期の見通しは、前回の見通しよりも回復し、連結売上高は+1400億円の7兆9400億円、連結営業損失は1300億円改善した3400億円、純損失は550億円改善した6150億円を見込んでいるということです。

 2020年度の販売台数見通しも、前回見通しに対して1%増の416万5000台と見込んでいます。

 見通しを改善できた要因としては、販売費用及び販売金融・モノづくり・固定費などの改善が挙げられるといい、日産の内田誠社長は次のようにコメントしています。

「今後も事業規模の適正化に向けた取り組みを強化するとともに、お客さまに日産ならではの価値を提供できる商品力の強化と商品ラインナップの刷新をさらに積極的に進めていきます。

 下期の先行き不透明な環境下においても、第2四半期の勢いを維持しながらより一層、財務規律を徹底し、販売の質を向上させ、Nissan NEXTのマイルストーンのひとつである2021年度比例連結ベースでの営業利益率2%の達成につなげていきたいと考えています」

※ ※ ※

 現在日産が推し進めている事業構造改革「Nissan NEXT」は、2020年5月28日におこなわれた2019年度決算および事業構造改革計画の記者会見において発表されました。

 この会見の最後に放映された動画が、#NissanNext A to Zです。

 #NissanNext A to Zでは、この発表の時点から数えて今後18か月以内に登場する新型車12台をシルエットや車名で紹介。このなかにノートも含まれていました。

 動画の情報のみでは、前述の2020年内発表の新型コンパクトカーが新型ノートとは断定出来ません。

 日産の販売店スタッフに聞いたところ、「2020年12月に新型ノートが登場予定と聞いています。詳しいスペックはまだわかりませんが、目玉であるe-POWERはモーターの駆動効率などが改善されると思われますし、安全装備なども先代より充実するでしょう。

 すでに現行モデルのノートオーナーからは、新型についての問い合わせをいくつか頂いています。なかでも、『e-POWERが好きだから次もノートにしたい』と仰っていただいた方もいらっしゃいました」とコメントします。

 現行型のノートは2012年に登場。2016年に追加された電動パワートレイン「e-POWER」仕様が好評で、2018年には日産車として初めて暦年の年間販売台数1位を記録する快挙も成し遂げました。

 その後もe-POWERはほかのモデルにも搭載車が増えていき、なかでも2020年6月に発売されたコンパクトSUV「キックス」に搭載されるe-POWERのシステムは、現行ノートのシステムよりも改良が加えられているといいます。

 また、キックスをはじめ「セレナ」「エクストレイル」「ルークス」「デイズ」など日産の人気モデルには、運転支援装備「プロパイロット」が装備されています。

 新型ノートでは、e-POWERがどのように進化するのか、そしてプロパイロットの採用はあるのか、といったポイントが注目されます。

 日産は、2020年内発表のコンパクトカーが新型ノートであるとは明言していないものの、国産コンパクトカー市場でトヨタ「ヤリス」「ルーミー」、ホンダ「フィット」などが販売台数を伸ばすなか、新型ノートがどのタイミングで登場し、競合車に対していかに巻き返しを図るのかが注目されます。

【画像】2020年内に新型小型車発表か!? 2018年には暦年の販売台数No.1を獲得した「ノート」を見る(22枚)

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1件のコメント

  1. 少し電池容量を増やして、PHVとシリーズHVの中間的システムにすれば、もっとグローバルに展開できるシステムになるのでは。欧米向けの日産の電動車乗用車は、リープだけだよね。

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