世界最強2リッターは421馬力! メルセデスのホットハッチ「AMG A45S」の衝撃を味わった

2019年の東京モーターショーで発表された、メルセデス・ベンツのコンパクトハッチバック「Aクラス」のハイパフォーマンスモデルが「メルセデスAMG A45S 4MATIC+」だ。世界最強と謳われる421ps・500Nmを発生する2リッターターボエンジンを搭載、そのあり余るほどの出力を4輪で路面に伝えるホットハッチだが、モータージャーナリストの岡本幸一郎氏が試乗した。

まるで自然吸気のように吹け上がる世界最強2リッターターボ

 あれは2013年、メルセデス・ベンツ「Aクラス」に初めてAMGモデルがラインナップされたときは衝撃を受けた。

 当時も量産2リッター4気筒エンジンとして「世界最強」をアピールしていた360psという性能には驚いたが、その後さらに381psにパワーアップ。そして今回乗った、新型Aクラスにラインアップされた最強のAMGモデルは、なんと421ps!

「AMG A45 S 4MATIC+」と、車名に「S」と「+」まで付いているとおり、よりスペシャルに進化をとげた。パナメリカーナグリルを装備し、ワイド&ローに構えた姿も、タダモノではない雰囲気を漂わせている。

「メルセデスAMG A45S 4MATIC+」の走り
「メルセデスAMG A45S 4MATIC+」の走り

「One man, One engine」というAMGの哲学にのっとり、熟達した職人が最初から完成まで丁寧に組み上げた「M139」型エンジンは、1.6リッターの拡大版だった従来の「M133」型とは別モノの完全新開発となり、F1用エンジンと同じコーティング技術や、ターボチャージャーのシャフト類をローラーベアリング化してレスポンスの向上、過給圧をより緻密にコントロールできる電子制御ウエイストゲートの採用などを特徴としている。

 従来比0.3バール増の2.1バールもの最大過給圧を実現し、421psの最高出力と500Nmの最大トルクを発揮するというとおり、乗るとスゴイ! のひとこと。それはもうはじけるような速さだ。

 アクセルペダルを踏んだ瞬間から一気に立ち上がる強烈な加速Gに、まず度肝を抜かれる。その瞬発力たるやハンパない。

 それも速いだけでなくフィーリングが絶品だ。

 レスポンス良く、欲しいだけのトルクをリニアに生み出してくれる上に、高度にチューニングされた自然吸気エンジンのように美味な吹け上がりを味わわせてくれて、それが7000rpm超あたりまで勢いの衰えることなく続く。

「M139型」2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンは421ps・500Nmを発生。AMGのマイスターが最初から完成まで丁寧に組み上げる
「M139型」2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンは421ps・500Nmを発生。AMGのマイスターが最初から完成まで丁寧に組み上げる

 しかも、これだけパワーを引き出すと、普通は特性がピーキーになりがちなところだが、ぜんぜん扱いにくくないどころかむしろ意のままに操れるから、扱いやすいことにも感心させられる。

 従来のM133型も、わずか2リッターで相当に速いことは重々伝わってきたものの、2リッター4気筒でどこまでできるかに精一杯チャレンジしたという印象で、強引にパワーを引き出した感もあったところ、現行のM139はぜんぜん無理をしている感じがしない。

 つまり、世界最強であることは当たり前として、“味”の領域にまで踏み込んで磨きをかけたわけだ。野太く勇ましいエキゾーストサウンドも気分を盛り上げてくれる。

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