トールワゴンなのにまるでスポーツモデル!? 意外な高性能軽自動車5選
クラシカルなホットモデルを再現したスズキのワゴンとは
●スズキ「アルトラパンSS」
2002年にデビューしたスズキ「アルトラパン」は、ハイトワゴンが主流となっていた軽乗用車市場に、やや低めの車体でありながら各ウインドウとピラーを立てて広い室内空間を確保し、どことなくクラシカルな箱型の外観が特徴でした。
このアルトラパンはターゲットとしていた若い女性層から高い人気を得てヒット作となり、静粛性や乗り心地、使い勝手の良さが高く評価されました。
標準グレードに搭載されるエンジンは、最高出力54馬力の660cc直列気筒DOHCで、それでも十分なパワーでしたが、発売から数か月遅れで60馬力を発揮するDOHCターボエンジン搭載車が追加されました。
さらに2003年には男性ユーザーをターゲットとしたスポーツグレード「アルトラパンSS」を追加ラインナップ。
専用デザインのフロントグリルに丸型ヘッドライト、大型の丸型フォグランプをビルトインしたバンパーで、フロントフェイスを一新。
エンジンは最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒DOHCターボを搭載。全高を10mmローダウンした強化サスペンションや、165/55R14サイズのタイヤと専用アルミホイールを装備して、FF/4WDともに4速ATだけでなく5速MTを選ぶことが可能でした。
●ダイハツ「ムーヴカスタムRS」
1995年に登場したダイハツ「ムーヴ」は「ミラ」をベースとしたトールワゴンで、スズキ「ワゴンR」と人気を二分する軽トールワゴンの代表的車種です。
1997年のマイナーチェンジでスポーティモデルの「ムーヴカスタム」が追加され、2002年にモデルチェンジされた3代目では、トップグレードに「ムーヴカスタムRS」を設定。
外観では4灯式ヘッドランプとエアロバンパーを装備した迫力あるエクステリアが特徴で、カスタムRSとカスタムRSリミテッドには専用チューニングの足まわりに、15インチアルミホイールやハンドルシフトを採用。
2WD車には最高出力64馬力の660cc直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンを搭載。この4気筒エンジンは2代目から継承されていましたが、この代で4気筒エンジンは最後となり、いまでは貴重な存在です。
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軽自動車は日本独自の規格であり、現在まで進化してきたことから、かつての携帯電話と同じくガラパゴス化した商品の代表的な存在としてネガティブな印象もありました。
しかし、これまで海外で軽自動車が販売された実績もあり、スズキ「アルト」は現在ほぼ日本と同じ仕様のままパキスタンで製造・販売されています。
また、アメリカでは軽トラックが高く評価されていたり、スズキ「ジムニー」(日本仕様の「ジムニーシエラ」)も海外で人気となっているなど、軽自動車のパッケージングが世界で認められてきました。
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