トールワゴンなのにまるでスポーツモデル!? 意外な高性能軽自動車5選

近年、軽自動車といえばトールワゴンやハイトワゴンが主流で、広い室内や充実した装備が最優先されています。一方で、かつてはスポーティなモデルでなくても、ホットな軽自動車も存在。そこで、意外な高性能軽自動車を5車種ピックアップして紹介します。

トールワゴンなのに高性能なエンジンに足まわりを強化!?

 1955年に登場したスズキ「スズライト」は、現在まで続く軽自動車の原型となったモデルといわれています。必要最小限の装備と出力を実現し、庶民の足としては十分な性能でした。

高い走行性能が与えられた軽トールワゴンたち
高い走行性能が与えられた軽トールワゴンたち

 その後、軽自動車の普及が加速して1967年にホンダ「N360」が発売されると、一般的な360ccの軽自動車が25馬力前後だった時代に31馬力を発揮したことで、軽自動車メーカーによるパワー競争が勃発。

 1970年代には排出ガス規制の強化もあってパワー競争は沈静化しますが、1980年代になるとターボエンジンの台頭によって、再び軽自動車のパワー競争が始まりました。

 そして、1987年にスズキ「アルトワークス」が発売され、550ccから最高出力64馬力を発揮。このアルトワークスの登場がきっかけで、軽自動車の最高出力は64馬力を上限とした自主規制が始まり、現在も変わっていません。

 いまでは軽自動車は単なる庶民の足というだけでなく、高性能なスポーツカーや趣味性の強いモデルなどバラエティに富んでいますが、なかには普通のモデルでも高性能グレードが存在。

 そこで、意外な高性能軽自動車を5車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「ライフダンク」

高性能なエンジンと足まわりを中心にチューニングされた「ライフダンク」
高性能なエンジンと足まわりを中心にチューニングされた「ライフダンク」

 1971年に登場したホンダ「ライフ」はN360シリーズの後継車として発売され、途中ブランクがありましたが1997年には軽トールワゴンとして再登場。

 1998年に3代目にモデルチェンジされたライフは、最高出力50馬力の660cc直列3気筒SOHC自然吸気エンジンを搭載していましたが、2000年には64馬力を発揮するターボエンジンを搭載した「ライフダンク」を追加ラインナップしました。

 ライフダンクは若い男性をターゲットにしたスポーティモデルで、外観ではフロントフェイスが精悍なデザインとされ、スポイラー形状のバンパーなどを採用しています。

 ほかにも専用装備として強化スプリングや大径スタビライザーを装備したスポーツサスペンション、フロントにベンチレーテッドディスクブレーキを搭載。

 ライフダンクは見た目も装備もスポーティさを強調したモデルで、実際の走りも高く評価されました。

 しかし、トランスミッションは3速ATのみとなっているなど中途半端感は否めず、ヒットには至らず、2003年に4代目ライフが登場するとライフダンクは消滅してしまいました。

ホンダ・ライフダンク の中古車をさがす

●三菱「トッポBJ R」

4気筒5バルブターボという贅沢なエンジンを搭載した「トッポBJ R」
4気筒5バルブターボという贅沢なエンジンを搭載した「トッポBJ R」

 1990年に登場した三菱「ミニカトッポ」は、「ミニカ」とフロント部分を共有しながらキャビンを上方へ延ばすことで、たっぷりとしたラゲージスペースとヘッドクリアランスを実現したハイトワゴンの派生車です。

 そして、1998年には、ミニカシリーズから独立したモデルの「トッポBJ」となり、今日の軽スーパーハイトワゴンの原型といえるモデルとして登場。

 トッポBJに搭載されたエンジンは、標準仕様では最高出力50馬力の660cc直列3気筒SOHCでしたが、トップグレードに「トッポBJ R」には、64馬力を誇る660cc直列4気筒DOHC20バルブターボを搭載していました。

 1気筒あたり5バルブのエンジンは、高回転、高性能化が可能で、F1をはじめレーシングカーにも採用された技術ですが、当時の三菱は幅広い車種に採用していました。

 外観はエアロパーツが装着され、ボンネットのエアスクープや15mm車高が低められたローダウンスプリングの採用で、スポーティに演出されています。

三菱・ミニカトッポ の中古車をさがす

●スバル「プレオRS」

高性能なエンジンに対応してブレーキや足まわりも強化された「プレオRS」
高性能なエンジンに対応してブレーキや足まわりも強化された「プレオRS」

 スバル「プレオ」のデビューは1998年。先行して発売された他社のトールワゴンが人気となっていたことで、スバルも「ヴィヴィオ」の後継車として軽トールワゴンのプレオを発売しました。

 他の軽トールワゴンより低めの全高1575mm(ルーフレール装着車は1625mm)で、6ライトウインドウのサイドビューと、やや長めのボンネットが特徴で、商用バンも含まれるなど幅広いグレードをラインナップしました。

 搭載されたエンジンは、すべて660cc直列4気筒の「EN07型」で、SOHC自然吸気エンジン、SOHCマイルドチャージ・スーパーチャージャーエンジン、SOHCハイプレッシャー・スーパーチャージャーエンジン、そしてトップグレードの「プレオRS」には最高出力64馬力のスポーティなDOHCスーパーチャージャーエンジンの4種類が設定されていました。

 プレオRSは、ハンドルのスイッチでシフトアップ&ダウンが可能な世界初の7速マニュアルモードを採用したCVTや、フロントがベンチレーテッド、リアがソリッドの4輪ディスクブレーキを採用。

 また、4輪ストラットの足まわりは専用チューニングされ、プレオRSはトールワゴンながら走りにこだわったモデルでした。

スバル・プレオ の中古車をさがす

【画像】軽トールワゴンだけど高性能車! 意外と高性能な軽自動車を見る(18枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー