人とは違う車でしかも安い! 個性派絶版車3選
アメリカではヒットしたものの、日本ではダメだったモデルとは
●ホンダ「エレメント」
ホンダは1980年代初頭に、国産メーカーでは初めてアメリカで工場を設立し、現地生産を開始。1988年には現地で企画・開発された「アコードクーペ」を発売するなど、これまで北米でのニーズに対応した専用車種を展開してきました。
そして、企画、開発、デザイン、生産と、すべてアメリカホンダでおこなわれたSUVの「エレメント」は、アメリカでヒットして日本でも2005年に輸入車として発売。
エレメントは北米市場では2002年に発売されたミドルサイズSUVで、「ジェネレーションY」と呼ばれる若年齢層がターゲットでした。
ボクシーな外観と前後のドアが観音開きとなっていることが特徴で、ボディはバンパーやフェンダーなど、部分的に無塗装の樹脂パーツとすることで、アウトドアギアのような機能性の高さを表現。
内装では、汚れたままの道具も気にせず積める水ぶき可能なワイパブルフロアや、濡れても拭き取れる防水シート表皮、撥水ルーフライニングを採用するなど、機能的です。
エンジンは北米仕様の「アコード」と同じ、160馬力を発揮する2.4リッター直列4気筒DOHC i-VTECを搭載。
北米市場では個性的なデザインと高い走行性能によって人気となり、後にグレードの追加やフロントフェイスの意匠変更が実施されました。
しかし、日本市場ではユニークな外観が受け入れられず、ヒットすることなく発売からわずか2年8か月ほどで販売を終了。
現在、SUV人気の影響からか、相場の中心は100万円から150万円と若干上がった印象があり、低走行の物件は少なくなっている状況です。
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格安な中古車は不人気であったり、古いモデルというのが一般的で、安い理由は明確です。一方、高価な中古車は必ずしも明確な理由があるとは限らないケースもあります。
近年は1980年代から1990年代に生産されたネオクラシックカーが人気で、とくに高性能なモデルの価格高騰が顕著です。
しかし、それほど人気がなくても単に古いモデルというだけで、価格が高騰しているケースも散見されるため、異常な相場になってしまった感は否めません。
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