最強ハイラックスのライバル!? いすゞ「D-MAX」とはどんなモンスターマシン?

日本で一定数の人気を誇るトヨタ「ハイラックス」。現在、新車で購入出来る唯一のピックアップトラックです。そのライバル的存在として、いすゞがタイ市場を中心に展開する「D-MAX」というモデルが存在します。両車にはどのような違いがあるのでしょうか。

トヨタ「ハイラックス」のライバル!? いすゞ「D-MAX」との違いとは

 202011月現在、日本において新車で購入できる唯一のピックアップトラックがトヨタ「ハイラックス」です。
 
 タイ市場では、いすゞが2019年にフルモデルチェンジを実施した「D-MAX」とライバル関係にあるといいます。日本で一定数の人気を誇るハイラックスとD-MAXでは、どのような違いがあるのでしょうか。

日本に来ればハイラックス最大のライバル!? いすゞ「D-MAX」がガチでカッコイイ。
日本に来ればハイラックス最大のライバル!? いすゞ「D-MAX」がガチでカッコイイ。

 トヨタがグローバルで展開するハイラックスは、1968年に初代モデルが登場してから50年以上の長期にわたり販売され続けているロングセラーモデルで、世界180以上の国・地域で販売され、日本仕様の現行ハイラックスはタイから日本へ輸入されています。

 日本では、2020年8月19日にマイナーチェンジされ、ピックアップトラックとしてのタフさ・力強さと、乗ってワクワクする楽しさを表現するシルエットを実現。

 また、エンジンの改良やアイドリングストップ機能追加による燃費向上、サスペンションの変更やVFC機能追加による操縦安定性・乗り心地の向上、クリアランスソナーの追加による安全機能の充実など、各性能の強化を図りました。

 ボディサイズは、全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mm、ホイールベース3085mm、最低地上高215mmです。

 パワートレインは、2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載。悪路走破性能としては、路面状況によって駆動方式を切り替えられるパートタイム4WDシステムを採用。「2輪駆動モード(2H)/4輪駆動ハイモード(4H)/4輪駆動ローモード(4L)」の3つを切り替えられます。

 一方のD-MAXは、2002年から製造販売されているピックアップトラックです。

 タイ市場を中心に展開され、普段の乗用使いから商用車としても使用できる貨客兼用車で、幅広い支持を得ています。

 2019年のフルモデルチェンジでは、‘Efficient and Robust’を開発コンセプトとし、燃費性能、安全性を高めつつ、多様な使用環境、さまざまな使い方に耐えうることを目標に開発。

 デザインも一新し、従来のピックアップトラックの常識を超えた新たなデザインを採用。

 ボディサイズは、全長5265mm×全幅1870mm×全高1790mm、ホイールベース3125mmとなりボディタイプは「シングルキャブ/エクステンドキャブ/ダブルキャブ」の3つが設定されています。

 パワートレインは、1.9リッター/2.5リッター/3リッターのディーゼルエンジンが用意され、MT/ATが設定されています。

 悪路走破性能は、ハイラックスと同様で路面状況に応じて「2輪駆動モード(2H)/4輪駆動ハイモード(4H)/4輪駆動ローモード(4L)」の3つを手動で切り替えが可能なほか、電子デフロックシステムも採用しています。

※ ※ ※

 アセアン地域では、ハイラックスやD-MAXのようなピックアップトラックが高い人気を誇ります。

 なかでも、舗装路と未舗装路が入り乱れる地域では、乗用・商用を兼ね備えたピックアップトラックは、最適なモデルです。

 現地のユーザーからの評判も「荷物が詰めて乗り心地が良くていいクルマ」というような声を見かけます。

 また、日本でもハイラックスは、2017年9月に13年ぶりとなる日本市場への導入を果たしています。

 ハイラックスの開発責任者である前田昌彦チーフエンジニアは、次のように話していました。

「日本国内では2004年に販売を終了しましたが、主に作業で使用する保有者が現在もなお約9000名いらして、復活して欲しいという声を多くいただきました。まず、このようなお客様にしっかりとお届けしたい」

 このように、現在でもピックアップトラックの需要が一定数存在することがわかります。

 今後、いすゞのD-MAXや日産、ホンダが海外で展開するピックアップトラックが日本に導入される可能性は低いですが、ハイラックスに追随するのか、注目されるところです。

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