なぜホンダが鉄道駅を新設? 東武東上線18年ぶりの新駅が誕生する理由
みなみ寄居駅を利用は少し複雑?
みなみ寄居駅の運賃は当面のあいだ、特例運賃が適用されます。池袋方面の東武竹沢駅、寄居方面からは男衾駅とそれぞれ両隣と同額の運賃で乗降車ができるようになっており、前述の通り、記念乗車券も発売されます。
開業日である10月31日(土)から11月30日(月)まで、発売部数は2000部です。発売駅は池袋駅・川越駅といった主要駅のほか、坂戸・小川町・男衾(おぶすま)駅でも発売されます。
売り切れ次第終了するため、希望する場合はお早めの購入をおすすめします。値段は340円、1人あたり5部までの購入制限があります。
加えて、このみなみ寄居駅、自動改札機の使い方に注意点があります。
それは、池袋方面(上り)なのか寄居方面(下り)なので、利用する自動改札機が異なるのです。
池袋方面を利用する場合、自動券売機できっぷの購入が可能です。券面に表示される駅名が当面は「東部竹沢」になりますが、自動改札機の利用に問題はありません。
一方の下り(寄居方面)を利用する場合、自動改札機ではなくオレンジ色の「乗降車駅証明書発行機」で乗降車駅証明を発行します。こちらも表示名は男衾(おぶすま)駅と表示されますが、問題なく利用でできます。
その後、着駅に到着し、そこで運賃を精算するのが流れです。
そのため、ICカードを利用している場合は、異なる運賃が適用されてしまう可能性があります。
上り・下りの改札が同じ位置に配置されているため、最初は戸惑うかもしれません。きっぷを購入しての乗車の場合に、池袋方面と寄居方面で購入の仕方が異なる点も注意が必要です。
※ ※ ※
新駅ができるエリアはホンダの寄居工場と付近にコンビニがある以外は、飲食店やスーパーも見当たらないエリアです。
しかしながらみなみ寄居駅は、自然が豊かで家賃相場も都心よりずっと控えめです。都心へのアクセスも東武東上線で約1時間30分と、割安さと利便性が両立したエリアでもあります。
前出の東武鉄道は、みなみ寄居駅の利用促進について次のように話しています。
「今後も開業に向けて準備を進め、寄居工場勤務者及び利用者の鉄道利用促進に向けた検討も進めてまいります」
当面はホンダの関係者専用駅として使われることになりますが、将来的には住宅地として開発が進むかもしれません。
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