車が勝手に動き出す「自然発車」が増加! ドライバーが被害に!? 重大事故に発展しやすい訳

「P」レンジとパーキングブレーキの併用を忘れずに

 自然発車による事故を防ぐために我々ができることはなんでしょうか。交通事故総合分析センターは次のような防止策を提案しています。

クルマが動かないようにタイヤ止めも有効
クルマが動かないようにタイヤ止めも有効

●タイヤに動力を伝えるドライブシャフトをロック

 AT車なら「P(パーキング)」レンジに、MT車の場合はエンジン停止後、上り勾配ならギアを1速に、下り勾配ならギアをリバースに入れるというものです。

 また、アルファロメオなどに搭載される「セレスピード」のようなセミATでは、通常のPレンジが存在しないため、エンジン停止後にギアを入れておいたほうが安全です。

●パーキングブレーキの活用(&タイヤ止めの併用)

 パーキングブレーキには手動タイプと電動タイプがありますが、とくに手動タイプは人力でブレーキを引く必要があり、ゆるく引きがちにならないように注意が必要です。

 またフットブレーキと比較して効きが弱いということも覚えておきたいポイントだといえます。

 ただし寒冷地では、ブレーキ凍結防止のためパーキングブレーキを使用しないほうがいい場合もあります。その場合はできるだけ平坦な場所で駐車し、タイヤ止めなどを併用しましょう。

 対策を講じても自然発車が発生してしまった場合は、クルマの進行方向に出て無理に止めようとせずに、事故に巻き込まれないように注意することを優先して欲しいそうです。

 発生してしまった場合は、クルマが動き出してしまったことを周りに知らせ、2次事故を最小限にさせる行動を取るようにしましょう。

※ ※ ※

 最近の新型車は電動パーキングブレーキが増えていますが、手動式のサイドブレーキ採用車もまだまだあります。

「カチカチ」と引き上げる力が弱いと動き出してしまう可能性もあることを覚えておきましょう。

 また、手動のサイドブレーキはワイヤー式が一般的で、このワイヤーが伸びてしまったり、「カチカチ」と鳴るプレートのギザギザ部分がサビによる腐食で減ってしまうこともあります。

 最近サイドブレーキの効きが悪いと感じたら、すぐにディーラーや販売店、整備工場などで点検してもらってください。

【画像】ドライバーが被害に遭う確率が高い!? 自然発車による事故を防ぐための対策とは?(11枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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