広汽トヨタが販売するSUV「ワイルドランダー」の正体とは

「ライズ」や「RAV4」、そして「C-HR」など、トヨタにはさまざまな人気SUVが存在しますが、日本には導入されず海外市場のみで販売されるSUVも存在します。

　中国市場で販売される「ワイルドランダー」もその1台ですが、いったいどんなSUVなのでしょうか。

　トヨタの中国の合弁会社である広汽トヨタが販売するワイルドランダーは、RAV4の姉妹車にあたるミドルサイズSUVです。

　ちなみに、中国仕様の「RAV4」は、別の合弁会社である一汽トヨタから販売されています。

　ワイルドランダーの外観は、RAV4に準ずる部分も多いものの、フロントやリアに独自のデザインを採用。

　とくにフロントフェイスは、RAV4より細くかつ丸みが強調されたヘッドライトを採用し、よりスマートな雰囲気を演出。また、フロントグリルやフロントバンパー周辺は、日本で販売されるライズとの共通性も感じられるデザインです。

　一方リアは、左右のテールライトに連続性を持たせたデザインとなっている部分が独自のデザインとなっています。

　内装はRAV4に準じたデザインとなり、SUVらしい力強さがあるといえるでしょう。

　搭載されるパワートレインは、2リッターガソリンと2.5リッターガソリン＋モーターのハイブリッドの2種類で、2WDと4WD（ハイブリッドは電気式のE-Four）がそれぞれ設定されます。

　ガソリン仕様の4WDシステムとして、「ダイナミックトルクコントロール4WD」と世界初のシステムとなる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の2種類が設定されているのは、RAV4と同様です。

　また、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールや、衝突被害軽減ブレーキなどで構成される「トヨタセーフティセンス」も搭載されます。

　ワイルドランダーの価格は17万1800元から24万1800元で、日本円換算では約269万円から約379万円です。