懐かしさよりも斬新!? 旧車をオマージュした車3選
トヨタ「40系ランドクルーザー」のデザインは月面車にも継承!?
●トヨタ「FJクルーザー」
2006年に北米専用車としてデビューしたトヨタ「FJクルーザー」は、「ランドクルーザープラド」のラダーフレームにネオクラシックなデザインのボディを架装した、本格的クロスカントリー4WD車です。
そして、北米で人気となると2010年から国内でも販売が開始されました。
外観は丸目2灯のヘッドライトやトヨタのCIマークを使わずグリル前面に配された「TOYOTA」のロゴ、ホワイトにカラーリングされたルーフなど、1960年に発売された「40系ランドクルーザー」のイメージを取り入れています。
1957年にトヨタは初代「トヨペット クラウン」をアメリカで発売しましたが、品質や性能に問題があり、1960年には輸出を停止。
代わりに40系ランドクルーザーの輸出が開始されると大ヒットを記録し、トヨタの世界進出への足がかりとなりました。
FJクルーザーは40系ランドクルーザーのイメージを採用しつつも、最新のデザインを融合させており、外観では前後方向に開く観音開きの4ドアが特徴的です。
国内外でヒットしたFJクルーザーですが、2014年に北米での販売が終了。日本を含め多くの国でも次々と販売を終了しましたが、南アフリカや中東ではいまも新車の販売が継続されています。
なお、40系ランドクルーザーのデザインは、トヨタが開発している月面車の「ルナクルーザー」にも採用されており、まさに道を選ばないクルマであるランドクルーザーを象徴しているといえます。
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クルマに限ったことではありませんが、「デザインは繰り返す」という事例はたくさんあります。
デザインには正解がないといわれ、好まれるか好まれないかに分かれますが、優れたデザインというのは何年経っても陳腐化しないものです。
また、デザインには流行があり、流行を追うのもひとつの手段ですが、確固たるコンセプトを明確にするのも大事なのではないでしょうか。
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