従来モデルを全否定してる!? テコ入れで変わりすぎな車5選
マイナーチェンジが明暗を分けた2台のモデル
●ホンダ「レジェンド」

1985年に誕生したホンダ初代「レジェンド」は、「アコード」の上位に位置するフラッグシップセダンとして登場。
販売の主戦場は北米でしたが日本でも人気となり、順調に代を重ねましたが、セダン人気の低迷とともに販売台数は減少し、現行モデルは2014年にモデルチェンジされた5代目です。
特徴的なのがパワートレインで、314馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンと、7速DCTに47馬力のモーターを内蔵して前輪を駆動し、リアアクスルには左右それぞれに37馬力のモーターを搭載することで、システム最高出力は382馬力を誇ります。
このハイブリッドシステムは「NSX」と構造は同じで、前後逆にレイアウトされています。
2018年のマイナーチェンジでは、先進安全装備の充実とともにフロントフェイスが一新されました。北米での変更に合わせ、それまでのスポーティなイメージから、押し出し感や重厚感のあるフロングリルに変えられました。
しかし、現在も日本での販売は低迷している状況なため、新たなテコ入れが期待されています。
●三菱「デリカ D:5」

2007年に発売された三菱「デリカD:5」は、1982年に誕生した「デリカ スターワゴン4WD」を源流としたミニバンです。
本格的な4WDシステムを搭載し、最低地上高を上げ、優れた悪路走破性を誇る唯一無二のSUVミニバンです。
アウトドアレジャーを楽しむファミリー層に絶大な人気を誇り、発売当初はガソリンエンジンだけでしたが、後にディーゼルエンジンも加わり、人気に拍車を掛けました。
しかし、ミニバンは悪路走破性よりも日常の使い勝手や、デザインで販売が左右されるため、ユーザー層が限られていたことを打破することを目的に、デリカD:5は2018年11月に大規模なデザイン変更がおこなわれました。
これまでのオフロード車をイメージさせるアクティブな印象から、都会的な重厚感をもたせたフロントフェイスに一新。
また、パワーステアリングシステムの変更や静粛性を向上させ、走りの質感も飛躍的にアップしました。
このマイナーチェンジについての評価は賛否両論ありましたが、しばらくはガソリン車のみ従来型も併売して対応。
現在はディーゼルエンジンを搭載した新型のみが販売中で、マイナーチェンジが功を奏したのか、販売台数は比較的好調です。
※ ※ ※
冒頭にあるとおり、近年はモデルチェンジのサイクルが長くなる傾向にあり、これは海外でも同様な状況です。
とくに輸入車では、フルモデルチェンジでもあまり変わらないモデルもあるため、一見するとフルモデルチェンジなのかマイナーチェンジなのか、わからない車種もあります。
全面刷新でもキープコンセプトとすることは珍しくありませんが、従来型ユーザーには良くても、ワクワク感は希薄です。
Writer: くるまのニュース編集部
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