近未来感マシマシ「クロストラクタ」登場へ前進! クボタとNVIDIAが戦略的パートナーシップを締結
クボタは、農業機械の自動運転分野においてアメリカのエヌビディア(NVIDIA)と戦略的パートナーシップを結んだことを、2020年10月6日に発表しました。
自動運転技術と電動化技術でトラクタはどう変わる?
クボタは、農業機械の自動運転分野においてアメリカのエヌビディア(NVIDIA)と戦略的パートナーシップを結んだことを、2020年10月6日に発表しました。これによりクボタは農業のスマート化を加速させるといいますが、具体的にはどのような狙いがあるのでしょうか。
クボタによると、日本国内の農業は高齢化に伴う離農が増える一方で、農作業の委託、経営効率化のための農地集積などにより営農規模の拡大が進んでおり、自動運転農機普及への期待が高まっているといいます。
これまでもGPSを活用した有人監視下での無人運転が可能な「アグリロボトラクタ」を発売するなど、クボタは自動運転農機の開発を進めてきました。
そのうえで、今後さらに、天候や生育状況などのデータから適切な農作業を判断し、適時に実行に移すことまでできる次世代の完全無人農機を実現すべく、研究を進めています。
次世代型無人農機の実現にあたっては、周囲の状況を正確に把握する「目」と、瞬時かつ高度に次の動作を判断する知能化が必要であり、そのためには遅延の無い「エッジAI」(クルマやIoTデバイスなどの端末に搭載されるAI)での画像認識が重要です。
こうしたことから、クボタは高い計算処理能力を持つGPUとそれを用いたAI開発プラットフォームを提供しているNVIDIAと連携してエッジAIの技術を高めてきました。
そのうえで、今回の戦略的パートナーシップの締結により、連携が強化されます。
クボタは「戦略的パートナーシップ締結により、自動運転農機の開発を加速し、農業人口減少が続く日本農業の持続に貢献してまいります」とコメントしています。
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クボタは2020年1月にAIや電動化技術などが備わった完全無人の自動運転のコンセプトトラクタ「クロストラクタ」を公開しています。
AIが、天候や生育状況などのデータから、適切な農作業を判断して実行する機能や、完全電動で排気ガスを一切出さないといった特徴を持つほか、人が乗らない無人仕様のレイアウトと電動化技術によって可能となった、スタイリッシュなデザインを採用。
環境や自然との調和を意識したなめらかな造形に仕上がっているほか、インホイールモーターで駆動する四輪クローラを採用することで、湿田や不整地でも安定した無人作業をおこなえます。
近未来感溢れるデザインが印象的なクロストラクタの登場に、期待が高まります。
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