まさに無敵!? 唯一無二の存在といえる国産車3選
日本で自動車製造が始まってから100年以上もの歴史があり、これまで数多くのクルマが誕生しました。そんな国産車のなかには、独自のコンセプトから唯一無二といえるモデルも存在。そこで、他に類を見ないほど個性的な国産車を3車種ピックアップして紹介します。
ライバル不在といえるほどの国産車を振り返る
日本で本格的な自動車製造が始まったのは大正時代で、すでに100年以上もの長い歴史があります。その間に膨大な数のクルマが世に出ていますが、個性的なコンセプトのモデルも存在。
そうしたモデルのなかには、唯一無二といえるほど他に類を見ないようなクルマがあります。そこで、ライバル不在といえるモデルを3車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「ジムニー」
初代スズキ「ジムニー」は、1970年4月に軽自動車初の本格的4輪駆動車としてデビューしました。
ラダー(梯子型)フレームにボディを架装し、同社の軽トラック「キャリイ」のものを流用した空冷2サイクル360ccの2気筒エンジンを搭載。
最高出力はわずか25馬力でしたが、2サイクルエンジンならではの大きなトルクと、車重600kgと軽量な車体が相まって優れた悪路走破性を発揮したことで、生活の足やレジャー用途だけでなく、林業や土木の現場で活躍しました。
その後代を重ねても基本的なコンセプトは変わらず、強固なラダーフレームと前後リジッドアクスルのサスペンション、シンプルなパートタイム4WDを継承しています。
1994年に三菱がジムニーに対抗して「パジェロミニ」を発売しましたが、やはり本物の「ギア」としての実力はジムニーに一日の長があり、パジェロミニは2013年に生産を終了。
現行モデルのジムニーは2018年に登場した第4世代で、本格的に海外展開もおこなうなど、メイドインジャパンの本格的な超小型クロスカントリー4WD車として、存在感を高めています。
●三菱「デリカ スターワゴン」
ミニバンながら悪路走破性能が高い唯一無二の存在なのが三菱「デリカ:D5」です。現在もアウトドアレジャーを好むファミリー層から絶大な人気を誇っています。
このデリカ:D5の元祖は「デリカ スターワゴン4WD」で、1979年に発売された1BOXワゴンの「デリカ スターワゴン」をベースに1982年に追加ラインナップされました。
駆動方式は同社の「ジープ」で実績のある、手動でトランスファーギヤを切り替えるパートタイム4WDを採用。シャシはトラックと同様なラダーフレームとすることで、シンプルな構造から耐久性や強度が高く、優れた悪路走破性を発揮しました。
外観も最低地上高が高められ、オフロードタイヤを履き、フロントにはガードバーを装備するなど、本格的クロスカントリー4WD車そのものです。
その後は代を重ねて、より実用的かつ洗練されたミニバンとして進化しますが、悪路走破性能の高さはいまも健在です。
これまで、他メーカーでも4WDの1BOXワゴンやミニバンが販売されていますが、「生活四駆」というイメージで、悪路走破性を重視したモデルはデリカシリーズのみです。