日産新型「フェアレディZ」とトヨタ「スープラ」を徹底比較! FRスポーツのバトル勃発!?

MTがあるフェアレディZとATのみのスープラ

 新型フェアレディZとスープラのパワートレインはどう違うのでしょうか。

 両車ともFRレイアウトとしているところは共通ですが、エンジンやトランスミッションは異なっています。

新型フェアレディZ(プロトタイプ)
新型フェアレディZ(プロトタイプ)

 現行フェアレディZには336馬力を発生する3.7リッターV型6気筒自然吸気エンジンが搭載されていますが、新型モデルは3リッターV型6気筒ツインターボになるようです。

 現時点で排気量は非公開であるものの、「スカイライン」の最強モデル「400R」に搭載される、405馬力の「VR30DDTT型」エンジンを採用するといわれています。

 一方のスープラは、歴代スープラに採用されてきた直列6気筒エンジンの伝統を継承し、3リッター直列6気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載。

 当初は340馬力でしたが、2020年10月におこなわれる改良で387馬力にパワーアップします。

 また、3リッターターボに加え、2リッター直列4気筒ツインスクロールターボエンジンも用意。258馬力の「SZ-R」と197馬力の「SZ」という、チューニングが異なるふたつの仕様が設定されています。

 トランスミッションは、両車で違います。新型フェアレディZは、引き続き6速MTを搭載。2ペダルモデルについては明らかになっていないものの、現行モデルは7速AT(MTモード付)も存在することから、新型モデルでもAT車が用意されるのではないでしょうか。

 新型フェアレディZのチーフプロダクトスペシャリストを務める田村宏志氏は、「絶対にMTでなければいけないと思いました」と語っており、フェアレディZは自分で操ることを重視しているといえます。

 対するスープラのトランスミッションは、全車8速ATです。シフトフィールなどを総合的に検討した結果、MTの採用を見送ったといわれていますが、スーパースポーツでも2ペダルが常識となっていることから、速さを求めるにはATのほうが有利だとされています。

 新型フェアレディZの価格については未定ですが、田村氏が「頑張れば手が届く値段にしたい」というように、そこまで高額にならないという見方もできます。

 現行モデルは397万9800円から651万9700円(消費税込、以下同様)であることから、400万円台前半くらいからという価格になるのではないかと予想されています。

 スープラの価格は499万5000円から731万3000円です。現行フェアレディZと比べると、100万円前後の違いがありますが、新型フェアレディが400万円台前半へ値上がりすると、両車は価格面でもライバルだといえそうです。

※ ※ ※

 昨今は軽自動車やSUV、ミニバンが人気で、趣味性の高いスポーツカーは低迷しているといわざるをえません。

 しかしそのような状況においても、スープラやフェアレディZのような、日本を代表するスポーツカーの新型モデルが登場することは、喜ばしいニュースです。

 また、国産車では同クラスのライバル車はほかに存在しないことから、2台の対決がどのように繰り広げられるのかは気になるところです。

 新型フェアレディZの情報は今後明らかになっていくものと思われますが、2021年末には登場することは日産の株式総会で明言されているため、いまから期待が高まります。

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コメント

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2件のコメント

  1. でも結局はZ34のビッグマイナーのエンジン替えとBMWZ4クーペだろ?

  2. どっちもかっこ悪くてびっくりした

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