ブガッティが身売り!? 火の車だったスーパーカーメーカー3社の現状とは?

新型コロナウイルス感染予防の影響か、ラグジュアリーブランドやスーパースポーツブランドの周辺に、なにやら不穏な空気が漂い始めた。ブガッティ、アストンマーティン、マクラーレンにいま、何が起こっているのだろうか。

華やかなハイパーカーの光と影

 続々と魅力的なニューモデルが、かつては考えられなかった高価なプライスタグを掲げて誕生する現代のハイパーカー&スーパーカーの世界だが、ここ最近各メーカーには不穏な動きが目立つようになってきた。

●ピエヒ亡き後、ブガッティが売却される!?

今後、ブガッティもEV化を進めるとしたら、リマック社との関係は歓迎すべきことかもしれない
今後、ブガッティもEV化を進めるとしたら、リマック社との関係は歓迎すべきことかもしれない

 まずは傘下のブガッティを売却することを計画していると考えられているVW。VWがブガッティを手中に収めたのは1998年のことだが、ワンオフなどの特別仕様車を除けば、この10年強の間に生産したモデルは、「ヴェイロン」と「シロン」のみである。

 その価格を考えても到底利益があがるまでには至らないが、ヴェイロン生産の前に生産設備や開発費はVWが、あらかじめ自らの決算に計上していたため、赤字の数字は最小限に抑えられている。

 ブガッティが利益を生み出すのはシロンからという考えがあったのだろう。価格はヴェイロンの倍となり、利益を伸ばす体制は整えられた。さらに4ドアサルーンやSUVなど、現CEOのステファン・ヴィンケルマンがランボルギーニのCEO時代に企画したモデルを、内燃機関ではなくエレクトリックで実現しようという企画が進められていたというのも、また確証の高い噂だった。

 だがVWは、ブガッティのために専用のプットフォームを製作し、完全なホワイトペーパーの段階からそれらの開発を進めることに簡単に同意はしなかった。そこで最終的に考えられたのが、ブガッティの売却だったのだ。

 ブガッティの売却先は、クロアチアに本社がある電気自動車を開発しているリマック社だ。同社はすでにポルシェから15.5%のブガッティの株式を取得しているから、VWグループにとって彼らは全く無縁な存在というわけではない。最終的にリマック社は、ブガッティの株式の比率を49%まで引き上げる予定で、これによって積極的な発言権を得る予定であるという。

 VWは現在、エレクトリック・モビリティにフォーカスした、積極的なニューモデル戦略を展開中であり、グループ全体としても、そしていずれはエレクトリックのメカニズムに頼らねばならないブガッティにも、この新たな再編は歓迎するべきところではないだろうか。

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