フェアレディZだけじゃない! アメリカで大ヒットした日本車3選
セレブも魅了した日本を代表するエコカーとは
●トヨタ「プリウス」
1997年に、世界初の量産ハイブリッド車として発売されたトヨタ初代「プリウス」は、28.0km/L(10・15モード)と当時としては驚異的な低燃費を実現しました。
しかし、初代プリウスは同クラスのガソリン車と比べ50万円ほど高額だったことや、ユーザーの環境意識もそれほど高くなかったことからヒットしませんでした。
ところが、2003年に発売された2代目では、価格を初代から据え置きながらも燃費性能や走行性能が向上し、ボディサイズの拡大により広い室内と使い勝手の良い5ドアハッチバックとしたことなどが相まって、大ヒットを記録。以降のプリウスは常にエコカーのトップセラーに君臨しています。
アメリカでも初代は小さすぎたこともあり販売は低迷しましたが、2代目ではグローバルカーとして開発されたことと、市販車で世界最高の燃費性能を強くアピールしたことで、人気となりました。
また、ハリウッドスターをはじめとした環境意識が高いセレブが、こぞってプリウスに乗っていたことも、アメリカでのヒットの要因です。
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2019年にアメリカでは約1700万台のクルマが販売されました。これは日本の3倍以上で、人口が日本の約2.6倍ということを考えると、いかに巨大なマーケットかがわかります。
1950年代の終わりから国内メーカーはアメリカ進出を果たしていますが、当初は性能が低く品質も悪いと評価され、受け入れられませんでした。
しかし、その後は性能と品質の向上からアメリカでも売れるようになり、1970年代から1980年代にかけては貿易摩擦に発展するほどアメリカ市場を席巻。
いまではアメリカで販売される多くの日本車は現地生産されているなど、かつてから大きく様変わりしています。
また、日本車のファンも多く、前出のフェアレディZは全米に「Z Car Club」が存在しており、50年以上も愛されています。