スズキ新型SUV「アクロス」 RAV4のOEM車が約806万円で発売へ

トヨタ「RAV4 PHV」のOEM車としてスズキから登場した新型「アクロス」。オランダでは、2020年9月10日に発売されました。現地での価格はいくらなのでしょうか。

スズキ版RAV4 PHVこと新型「アクロス」が発売!

 スズキのオランダ法人は、新型SUV「アクロス」を2020年9月10日に発売しました。

RAV4 PHVのOEMとなるスズキ「アクロス」
RAV4 PHVのOEMとなるスズキ「アクロス」

 新型アクロスは、2020年7月上旬に欧州市場で発表されたSUVです。ベースとなるモデル、トヨタ「RAV4 PHV」で、同じく新型アクロスもPHV車として発売されます。

 外観デザインは、グリル開口部やバンパー左右のベゼルが大型化され、ヘッドライトも細長い形状となりました。

 RAV4のアドベンチャーグレードに採用されているようなシルバー塗装されたガーニッシュパーツや19インチアルミホイールが装着され、ボディカラーは全6色です。 

 内装では、RAV4シリーズ(ガソリン/ハイブリッド/PHV)と同様のデザインとなっており、インパネ中央には9インチディスプレイオーディオを装着。スマホ連携機能としてApple CarPlayやAndroid Autoが使用できます。

 新型アクロスのパワートレインは、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにふたつのモーターを組み合わせた新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。これは、OEM元のRAV4 PHVに搭載されるものと同様です。

 RAV4のハイブリッド車よりもフロントモーターとインバーターを高出力化し、大容量・高出力の新型リチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、システム最高出力306馬力を発揮。

 モーターを最大限活用することで瞬時に加減速することが可能となり、0-100km/h加速は6.0秒を達成。また、18.1kWhのリチウムイオンバッテリーパックの搭載によってEV航続距離は75kmとなり、ヨーロッパの平均的な1日の通勤距離である約50km以上をカバーすることができました。なお、販売されているオランダでの一日の通勤距離の平均は23キロです。

 駆動方式は、トヨタがハイブリッド車に採用している電気式4WDシステム「E-Four」を設定。走行シーンにより、適切なトルク配分をおこない、荒れた路面や雪道などでも走破性や安定性を確保しています。

※ ※ ※

 今回、RAV4 PHVをスズキの新型アクロスとして欧州市場に展開する背景には、2017年2月6日にトヨタとスズキが業務提携に向けた覚書締結があります。

 その後、2019年3月20日にトヨタの強みである電動化技術とスズキの得意分野である小型車技術を持ち寄り、生産領域での協業や電動車の普及など、具体的な検討に着手することに合意していました。

 具体的には、トヨタのハイブリッドシステムをスズキに供給するとともに、欧州で「RAV4」と「カローラワゴン」の電動車をスズキへOEM供給するとしており、2020年9月15日にはスズキ版カローラワゴンとして新型「スウェイス」を欧州市場向けに発表しています。

 先行してオランダで発売された新型アクロスの現地価格は、6万5000ユーロ(約806万円)から設定され、デリバリー開始は9月下旬を予定しています。

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1件のコメント

  1. 一番の問題は値段ではなく、こんな高価な車を売ったことがない欧州の販売店教育だろうなあ。ドイツで見ても、今スズキで売っている高額モデルの倍以上の価格だから。

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