バッテリーやタイヤのトラブルに注意! ドライブ前にチェックしたいポイントは?

ドライブ前のチェックポイントは?

 JAF東京支部の高木氏に、ドライブの前にチェックするポイントを聞いてみました。

「近年は異常気象が多く発生し、これまでに経験したことのないような長時間の高温、豪雨などに見舞われるようになりました。それだけシビアな環境にクルマが置かれているということなので、日常での点検は定期的に実施していただきたいです」

タイヤの空気圧は月に1回の割合で確認したい
タイヤの空気圧は月に1回の割合で確認したい

 ここ数年は豪雨による水害や土砂崩れが増えています。直接的な被害に遭わなくても、高い気温と湿度、豪雨によるクルマへの影響は大きいでしょう。

 さらに新型コロナウイルスの影響もあり、長期間乗らずに駐車していた状態になっているクルマが多いことが予想されます。

「タイヤやバッテリーをはじめ、ウィンドウウォッシャー液の量や噴射状態、エンジンオイルの漏れや汚れ具合、冷却水の量など、1か月に1度の目安で確認しておくと不具合の早期発見につながるかと思います」

 最近のクルマは電装部品が多いため、とくにバッテリーの状態には気をつける必要があります。

 また高速道路を利用する前には、タイヤのチェックを忘れずにしてほしいと高木氏はいいます。

「走行前のタイヤの点検では、摩耗状態や溝、キズ・ひび割れがないかをチェックしてください。挟まってしまった小石などの異物は取り除いてください。

 また、溝がすり減っていると排水がうまくできず、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。

 保安基準上では溝の残りが1.6mm以上あれば走行できることになっていますが、実際は溝の残りが半分を切るとタイヤのグリップ力が落ちて、制動距離も伸びてしまいます。

 1本でもそのような状態のタイヤがある場合は、雨天時などの走行は極力控えるか、十分に速度を落として走行してください」

 また、どんなクルマでもタイヤの空気は少しずつ抜けていくのですが、タイヤの空気圧不足チェックも忘れてしまいがちです。

「空気圧が適正でないと、ハンドル操作の反応が鈍くなるだけでなく、偏摩耗や燃費の悪化を招き、パンクやバーストの原因にもなります。

 タイヤの空気の減り具合は見た目ではなかなか判断でないので、エアゲージやガソリンスタンドの器具を利用して、チェックするようにしていただければと思います。

 ガソリン給油時など、月に1回程度の割合で空気圧を確認していただければ安心です」

※ ※ ※

 減少傾向にある「キー閉じ込み」ですが、近年は「スマートキーの電池切れ」による「キー閉じ込み」も発生しているといいます。

 持っているだけでエンジンがかかるスマートキーは便利ですが、使用しているうちに電池が寿命を迎えます。

 電池が切れそうなときはメーター内に警告が表示されるので、電池が切れる前に新しい電池へ交換しましょう。

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