先々が不安なモデルばかり!? 現行モデルのレア車5選
唯一無二の軽商用EVに活路はある!?
●三菱「ミニキャブ MiEV」
三菱のMiEVシリーズとしては、軽1BOXバンの「ミニキャブ MiEV」や軽トラックの「ミニキャブ MiEV トラック」もラインナップされていました。
ミニキャブ MiEVはその名のとおり、かつて販売していた軽1BOXバンの「ミニキャブ」をベースとしたEVです。
現行モデルではミニキャブ MiEV トラックは廃止となってしまい、ミニキャブ・ミーブのみを販売しています。
量産型EVが出始めた頃は、長距離移動には向かず、タウンコミュニケーターとして活躍するのではないかといわれていました。
そうしたニーズにミニキャブ MiEVは対応していますが、実際は、より大容量のバッテリーを搭載した「テスラ」や日産「リーフ」などが人気を博し、タウンコミュケーターとしての量産EVは割高感もあって、現在も普及していません。
日本郵政は2019年11月に、配達車として2020年度末までにあらたにミニキャブ MiEVを1200台導入すると発表しているので、これらの成果が他の運送業者に波及するのか注目されます。
●ダイハツ「ハイゼット キャディー」
ダイハツ「ハイゼット キャディー」は、「ハイゼット」という名前がついているもののハイゼットベースの派生モデルではなく、軽ハイトワゴンの「ウェイク」をベースとした軽商用バンです。
スズキは軽商用バンとして「ハイゼットカーゴ」をラインナップしており、コンパクトで大量の貨物を積むことができることから、運送業や建設業などさまざまな現場で活躍しています。
一方で、ハイゼット キャディーは、ウェイクがベースなため、ハイゼットカーゴよりも積載量は劣るものの、乗り心地や安全面で有利なレイアウトとなっています。
また、デザインもウェイクそのものでカラフルなカラーリングを設定していることから、積載量にシビアではなく乗用車ライクに使いたいという、生花店やベーカリーなどが便利に使える仕様となっています。
しかし、車内は2シーターのみと割り切っており、後部はフラットフロアが採用されるなど、荷物の積載には工夫されていますが、いざという時に3人、4人と人を乗せることはできません。
また、ビジネスシーンで使うには、価格面や積載量で中途半端な状況になってしまったことで、販売は良好とはいえない状況が続いています。
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レア車になっているこれらのモデルは、新しい挑戦をしたもののユーザーが欲しいものとは少し違っていたり、ニーズの変化、後継モデルが不透明なことなど、さまざまな要因が重なって販売台数が少ないまま生き残っています。
ほかの人とは違うクルマに乗りたいというユーザーには、ニーズが合えば、こういったレア車を選んで見ても、おもしろいかもしれません。
スズキのハイゼットカーゴで草