道路に段差スロープの設置はなぜNG? 全国で危険な状態相次ぐ 道路法違反の可能性も
段差があって困っている場合の対処は?
では、段差をどうにかして解消したい場合はどうしたらよいでしょうか。

自宅の敷地と道路に段差がある場合、その部分のクルマの通過を可能にする本来の方法としては、歩道の切り下げ工事の実施があります。
横浜市の場合、自宅の車庫や駐車場の出入口の段差を低くする必要がある場合には、土木事務所長の承認を得れば、歩道や縁石を切り下げることができるとのことです。ただし、工事費用は自己負担になります。
工事にかかる費用について、別の地方自治体の土木事務所関係者は、「我々の側としては承認を出す立場で、工事には直接関与しないことから、はっきりとした金額はいえません。ただ、数十万円程度かかった事例を耳にします」とコメントします。
単独の工事よりも、住宅を建てる際などは、外構工事の一環として切り下げ工事をあわせておこなっておくとよいでしょう。
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段差スロープは安価ですが、公道に設置すると違法であるばかりでなく、起因する事故による高額な損害賠償や罰金を考えると安易に設置は考えものです。
段差が越えられないなどの事情があるなら、正式に手続きを経て切り下げ工事をおこなうことが望ましいですが、承認までの待ち時間や工事にかかる期間なども必要になります。
それまでは段差スロープを置きっぱなしにするのではなく、必要な時だけ置いてすぐ片付けるなどの対応が必要です。
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