生産終了の可能性も… 10年目のトヨタ「プリウスα」 カローラ人気に押される現状
時代はプリウスからカローラへ?
販売台数でカローラツーリングに圧倒されているプリウスαですが、フルモデルチェンジで次期型の登場はあるのでしょうか。
前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「プリウスαのフルモデルチェンジについて、今のところは何の話も出てきていません。むしろ生産終了の噂の方がよく耳にします。
そもそもプリウスαは、当時プリウスが圧倒的な人気を誇っていたため話題となったモデルです。今ではプリウス自体も販売が伸び悩んでいるため、この状況でモデルチェンジをしてもヒットさせるのは難しいのではないでしょうか」
プリウスαのベースとなった3代目プリウスは、発売された2009年5月から4代目登場の2015年11月まで、累計で約227万台を売り上げ、歴代プリウスでもっとも売れたモデルとなりました。
しかし、現行プリウスは2019年の年間販売台数で1位となりましたが、2020年に入ってからは販売に伸び悩んでいます。
2020年上半期(1月から6月)の新車販売台数ランキングでは9位(3万6630台)となったほか、直近の8月では13位(4099台)と、トップ10入りさえ難しくなっており、かつての絶対王者の面影はありません。
一方、カローラの売れ行きは好調で、2020年上半期では2位(5万7235台)となったほか、直近の8月でも3位(8751台)となっており、トップ3をキープしています。
販売店スタッフによると、プリウスとカローラは比較される場面が多いものの、価格や燃費、サイズ感などでコストパフォーマンスの高いカローラの方に人気が集まっているといいます。
プリウスαとカローラツーリング同様に、ユーザーのニーズは、プリウスの安定感やブランド力よりも、現行カローラが持つ「丁度良さ」に変化しているのかもしれません。
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