F1初優勝はジェット機のおかげ!? アルファタウリ・ホンダチームが「ホンダジェット」を導入
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフトカンパニー(HACI)は2020年9月9日、最新型「HondaJet Elite」を、レッドブルが所有するFIAフォーミュラ・ワン選手権(F1)チーム、Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)にデリバリーしたことを発表した。
ホンダジェット初運用のイタリアGPでガスリー選手も初優勝
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフトカンパニー(HACI)は2020年9月9日、最新型「HondaJet Elite(ホンダジェット・エリート)」を、レッドブルが所有するFIAフォーミュラ・ワン選手権(F1)チーム、Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)にデリバリーしたことを発表した。
レッドブルは、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが初優勝を遂げた第8戦F1イタリアグランプリにおいて、チームメンバーの移動にホンダジェットを使用し、本格的に運用を開始した。今後は欧州を拠点として役員やF1ドライバー、他競技の選手の移動やレーシングサーキットの下見など、多目的でホンダジェット・エリートを使用する予定だという。
現在、ホンダジェットは北米、欧州、中南米、東南アジア、中国、中東、インド、そして日本で販売されており、世界中で155機以上のホンダジェットが運用されている。また、航空機の信頼指数であるDispatch Reliability(出発信頼度)では、ホンダジェットは業界スタンダードを上回る信頼性を実現している。
またレッドブルF1モータースポーツ、ヘルムート・マルコ氏は「これは、ホンダとレッドブルの間の強力なパートナーシップの新たな一歩です。ホンダジェットは、短距離および中距離のルートでとくに効率的であるため、とても理想的です。レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダチームの移動に使用します。ホンダとレッドブルは、F1モータースポーツのほか、MotoGPでも長年のグローバルパートナーシップを築いています」とコメントした。
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ホンダは、2018年からレッドブル・レーシングの「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」と「レッドブル・レーシング」の2チームへパワーユニットを供給し、ホンダジェットのエンジン技術を応用したことで、2019年のオーストリアGPの勝利など、数々の勝利へと導いてきた。
2020年9月6日には、F1第8戦イタリアグランプリ決勝で、ホンダのパワーユニット「RA620H」を搭載したマシンを駆る、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手がF1における初優勝を果たし、ホンダとして今シーズン2勝目、通算77度目のグランプリ制覇となった。
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