最終形態「ランサーエボリューションX」はどう進化?三菱スポーツセダンの歴史に幕
本当に最後! 1000台限定「ファイナルエディション」とは?
ランエボXをもってシリーズを完結することをアナウンスしていた三菱でしたが、最後の特別仕様車として「ファイナルエディション」が1000台限定で2015年に発売されました。

ファイナルエディションは、GSR(5速MT)をベースに、フロントのグリルモールをダーククロームに、バンパーのセンター部やボンネットのエアアウトレットをグロスブラックに塗装、BBS社製18インチアルミホイールもダーク調にするなど、各所をブラックアウト化。
インテリアも「プレミアムパッケージ」で採用されたレカロ社製レザーコンビシートなども含め、内外装をブラックで統一させています。
さらにナトリウムを封入した排気バルブの採用やECUのプログラム変更によって、最高出力を313馬力まで引き上げるチューニングも実施され、最終モデルにふさわしい、細部にまでこだわったスペシャルなモンスターマシンとなりました。
2015年4月10日から先行予約が開始され、8月20日に三菱から完売がアナウンスされましたが、実際にはそれ以前に完売していたといいます。
2015年中にはデリバリーを開始し、2016年に完了したことで、ランサーおよびランエボシリーズ、さらには三菱の国内向け自社開発セダンの歴史に終止符が打たれました。
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中古車市場での「ランエボX」は、比較的手が届きやすい130万円から270万円前後に集中しています。
しかし「ファイナルエディション」は別格で、車両の走行距離や状態によりバラツキはありますが、現在では430万円から730万円前後もの高値で取引されています。
海外では1000万円オーバーの値がついた中古車もあるというウワサもあり、2015年当時の新車価格が429万8000円だったことを考えるとプレミアムな価値が評価されているといえそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。
























