お値打ち900万円「i8」からミッレミリア常連「328」までBMWロードスター3選
夏のオークションでは、オープンカーの出品が増え、珠玉のクルマたちはマニアの目を楽しませてくれるのだが、2020年の夏には、BMWのエポックメイキングな3台のロードスターが出品された。それら3台の落札価格を見てみよう。
酷な審判が下された「i8ロードスター」
夏のオート・オークションには、やはりオープンカーが良く似合う。それは誰もが認めるところだろう。
こうした事情もあるのか、RMオークションもさまざまなオープンモデルを出品車として用意してきた。そのなかでも注目したいのは、BMW製の年代の異なる3台のロードスターだ。さっそく報告に入ろう。
●2018 BMW i8ロードスター
まず紹介するのは2020年7月に開催された「オープンロード・ザ・ヨーロピアン・サマー・オークション」に出品されたBMW「i8ロードスター」だ。
BMWによれば、i8シリーズは2013年からの約6年間に2万500台が生産されたというPHEVスポーツカーである。
デビュー当初はクーペモデルのみのラインナップだったが、後にそのオープン仕様となるロードスターが追加されている。
パワートレインの構成は、簡単に説明すれば前輪をエレクトリック・モーターで、後輪を1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジンで駆動するというもの。モーターは143ps、エンジンは231psを発揮し、システム全体では374psのパワーが引き出されるという仕組みだった。
ロードスターの最大の魅力は、やはり電動ソフトトップによるフルオープン機構だろう。そもそも未来的な感覚でまとめられたi8のボディだが、さらにトップが全自動で開閉することで、見る者の目はそれに引きつけられる。
さらにi8ロードスターは、実用性をさらに高めるために、バッテリーの搭載容量をさらに増加。EVモードでの走行可能距離を53kmにまで延長している。
今回のオークションでの落札価格は7万2600ユーロ(邦貨換算約910万円)。新車時の価格は2000万円をはるかに超える価格だっただけに、その値下がり率はあまりにも大きいというほかはない。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。