約5mの巨大なスバル車!? 3列SUV「アセント」がイケてる! 乗り味はいかに?
日本に導入されていないスバルのSUVとして、「アセント」があります。北米専用モデルのアセントとは、どのようなモデルなのでしょうか。
見た目は「フォレスター」の兄貴分!?「アセント」って何者!?
スバルの3列シートモデルといえば、古くは世界最小の7人乗りを実現した「ドミンゴ」や、当時GMグループを活用して欧州からやってきた「トラヴィック」(生産はタイ)、そして水平対向エンジン搭載の「エクシーガ」などがありました。
どれも熱烈なファンは存在しますが、ビジネスとして成功したかというと、イマイチといわざるを得ません。
ワールドワイドで見ると、3列シートモデルはもう1台存在しました。それが2005年に登場した北米専売SUVの「トライベッカ」です。
「レガシィ」をベースに北米スバルのフラッグシップとして開発されたトライベッカですが、中途半端なボディサイズと狭い3列目シート、パワー不足の3リッター水平対向6気筒エンジン、そして奇抜なデザインでセールスは大苦戦。
途中でフロントマスクの大幅変更や3.6リッター水平対向6気筒エンジン搭載など大幅改良がおこなわれましたが、カンフル剤にはならず2014年に生産終了しました。
その後、皮肉なことに、北米市場のトレンドはミニバンから3列シートSUVへシフト。家庭環境の変化によりスバル車からの乗り換えも増えてしまい、北米の販社から「新たな3列シートSUVの導入を!」と熱烈なラブコールが日本のスバル本社に寄せられていたそうです。
そこで開発されたのが、新型3列シートSUVである「アセント」です。トラベッカでの反省を活かし、北米市場が求める3列シートSUVの要件を満足させながら、スバルらしさを凝縮したモデルです。
さらにスバルにとっては、「3列シートモデルは大成しない」という、これまでもジンクスを打ち破る目的もあったと思っています。
3列シートSUVのアセントとは、どのようなモデルなのでしょうか。筆者(山本シンヤ)はアセントに試乗する機会がありましたので、レポートします。
アセントのエクステリアは、「フォレスター」と似ています。それも、フォレスターの最上級グレード「アドバンス」の兄貴分といった雰囲気です。
厚みを持たせた堂々としたフロント周りやダイナミックなフェンダー処理のサイド、そして高級感を演出したリアと、アセントにはスバルSUVシリーズのフラッグシップにふさわしいプレステージや存在感が備わっています。
ボディサイズは、全長4998×全幅1930×全高1819mm、ホイールベース2890mmと、トヨタ「ランドクルーザー200系」並みの巨大サイズ。
インテリアは「インプレッサ」やフォレスターのインパネをベースに、トライベッカを彷彿とさせる左右ラウンドの造形でコクピット感を強めたデザインです。
アセントは北米スバルのSUVシリーズのフラッグシップということもあり、装備や質感にこだわっています。
インパネセンターはアセント専用で、タッチスクリーン式のモニター(ベースは6.5インチ/上級グレードは8インチ)や3ゾーンエアコンコントロール、ハーマンカードン製プレミアムオーディオ、シートヒーター&ベンチレーション、8個のUSBポート、19個ものカップホルダーが装備されています。
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