ウェブで中古車注文が完結 店舗数日本一のトヨタが来店不要の中古車販売を始めた理由とは
トヨタは、オンライン上で中古車を注文できる「トヨタ中古車オンラインストア」を2020年9月8日にオープンしました。このサービスを開始したトヨタの狙いとはいったい何でしょうか。
納車まで来店不要! 家にいながら中古車を購入可能
トヨタは、中古車をオンラインで注文できる「トヨタ中古車オンラインストア」を2020年9月8日に開設しました。納車時に来店するだけで購入できるといいますが、このサービスを開始したトヨタの狙いとはいったい何でしょうか。
トヨタ中古車オンラインストアは、コンパクトカー、ミニバン、SUVなど、トヨタ車を中心としたラインナップで、価格帯は30万円台の車両から取り揃えられます。ボディの傷の詳細をはじめ、不明点は車両ごとの掲示板で問い合わせることが可能です。
利用の流れは、希望中古車をサイト上で選択し、オプション・支払い方法などを選択すると、自動で見積りが作成されます。
ユーザー情報をページ上に入力し、注文を確定すると、承諾メールが届き、ここで契約完了。注文承諾メールに表示される口座番号へ銀行振り込み、もしくは分割払いで支払いをおこない、登録関連書類のやりとりも郵送となります。
分割払いを選択する場合の審査もオンラインで可能です。
その後、唯一の来店となる納車を契約販売店でおこなうという流れとなります。
国産メーカーのなかでも突出して多い全国約5000店の販売店網を持つトヨタが、来店せず中古車を注文できるサービスを立ち上げた狙いについて、トヨタ担当者は次のように話します。
「社長の豊田(章男氏)が提唱する『すべての人に移動の自由を』『愛のつくモビリティを提供し続ける』という理念のもと、ユーザーのさまざまなニーズに応えていくという目的でサービスを開始しました。
新車よりも低価格な車両を求めるニーズや、現在新車販売されていない車両を購入したいというニーズに対応できると考えています。メーカーならではの信頼感を、オンライン上でも提供していきます。
また、従来はトヨタの顧客ではなかったユーザーに対して、オンラインで新たな接点を作ることも狙いです。
昨年おこなったトライアルでは、9割が新規顧客という結果となりました。本サービス開始をきっかけに、新たなユーザーを獲得できればと考えています。
なお、昨年のトライアルの結果、低価格帯の車両の反響が大きかったので、Eコマースの特性にあった低価格車両を引き続き用意しています」
9月4日現在、関東・中部・関西にある22社の販売店が参画しており、2020年度は1600台程度、将来的には年間5万台規模の販売を計画しているということです。
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