クルマから白煙!? 車両火災は年間4000件も いざという時の対処方法とは
クルマから白煙が上がったときの原因や対処法は?
冒頭で説明した事故のように、エンジンルームから白煙があがった場合はどうすればいいのでしょうか。
エンジンルームからの白煙による原因は、おもに3つあげられます。1つ目は、先述した車両火災によるものです。燃料系、電気系、排気系などの不具合によって車両火災を起こしている可能性があります。
2つ目は、エンジンオイルの漏れです。また、オイル交換の際にエキゾーストマニホールドなど高熱になる部分にオイルが付着すると、オイルが焦げて白煙を出すこともあります。
3つ目は、オーバーヒートです。冷却水が漏れたり不足したりすると、エンジンがオーバーヒートを起こす原因になり、白煙が出ます。
実際、エンジンルームから白煙が上がったら、すぐに安全な場所へクルマを移動させて停車させます。エンジンを切り、キーは付けたままの状態でクルマから離れ、安全な距離をとって様子を伺います。これらの行動をとったうえで、上記の3つに対する対処をおこないます。
ここで車両火災だと疑われる場合は、炎が少しでも確認できた段階で消防に連絡を入れてください。消防がくるまでは、自らが危険にさらされない範囲で初期消火に努めます。

また、車両火災でないことを確実に判断できない段階で、安易にボンネットを開けるのは危険です。開けた途端に空気が入り込み、炎が吹き出す恐れもあります。
しばらく様子をうかがったうえで白煙が収まり、ボンネットの熱が下がってきたら、注意してボンネットを開けます。オイル量を確認し、極端に減っている場合は自分で対処せず、整備工場かロードサービスを呼んでけん引してもらいます。
また、冷却水が減っていればオーバーヒートが考えられるので、予備の冷却水を継ぎ足し、なければ一時的に水道水を代用するなどで応用します。
オイルや冷却水に問題がない場合は、エンジンを労りながら近くの整備工場までクルマを移動させ、ただちに点検することが大切です。
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クルマの新しい・古いに関わらず、クルマの整備不良といった車両側のトラブルに加え、車内の発火性のある物の管理といった人的なミスにより、どんなクルマでも車両火災を引き起こす可能性は十分考えられます。
カー用品店などではスプレー式のコンパクトな消化器も販売されているため、万が一に備えて常備しておくのもおすすめです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。









