AT車のパドルシフトって本当に必要? 有効活用できるシーンとは

クルマまかせが一番? CVT車の特徴とは

 パドルシフトは、さまざまなシーンで有効活用できるシステムですが、市街地などにおける走行中の効率を考えると、常に使ったほうがよいというわけでは必ずしもありません。

CVTを採用するホンダ「N-BOX」
CVTを採用するホンダ「N-BOX」

 とくに、広義の意味におけるAT車に含まれるCVT車においては、それが当てはまるといえます。

 CVT(無段変速機:Continuously Variable Transmission)は、通常のAT(ステップ式AT)とは異なり、変速時にギア(歯車)ではなく、「ベルト」「チェーン」「トロイダル」などを用いています。

 もっとも効率がいいエンジン回転数を維持したまま加速することが可能で、燃費向上に貢献する一方、ステップ式ATに慣れたユーザーからは、加速してもエンジン回転数が上がらない走行感覚に違和感を覚えるという声も聞かれます。

 そして、CVTが走行状況に応じて適切な回転数を選ぶ以上、平坦な直線でむやみにMTモードを使うのは効率的とはいえない、という訳です。

※ ※ ※

 基本的にはクルマの制御通りに走るのがもっとも効率的といえるCVT車ですが、道路環境によっては前出のようにエンジンブレーキを効かせるべき場面も出てくるので、安全面も含め、ドライバーの判断で適切にパドルシフトやMTゲートを操作することが重要といえるでしょう。

【画像】パドルシフトとシフトレバーは車種によってこんなに違うんです!(12枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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