販売差3倍!? トヨタ「ハイエース」と日産「キャラバン」と類似コンセプトでも異なる事情
直近販売動向は? 人気のグレードやオプションは?
ハイエースとキャラバンの直近の販売動向はどうなっているのでしょうか。
前出のトヨタの販売店では、以下のように話します。
「ハイエースは商用車になるので、2月から3月の決算タイミングでは入れ替わりが多くなるものの、年間通しての販売台数に大きなバラつきはありません。8月現在も2台から3台の注文が入っており、先月と大きく変わりがない状況です。
また、人気のグレードはスーパーGLの注文が目立ちます。荷物を運ぶ用途に合わせ、シートや椅子の素材に乗用車と変わらない室内空間が確保されているので、仕事とプライベートの併用として利用される人に人気です。
ミニバンと比較すると乗り心地は多少劣るものの、家族でのお出かけなど問題なくドライブを楽しめる乗り心地を確保しています。
オプションについては、ナビゲーション、バックモニター、フロアマット、ドラレコ、などを付けられる方が多いです」

一方、キャラバンを販売する日産の販売店は、次のように話します。
「当店では、コロナ禍により商業車の需要が減っているため、8月中の販売台数はいまのところ0台になります。
また、キャラバン自体そこまで毎月何台も注文が入るクルマではありませんので、これまでも月に1台から2台程度の注文数になります。
また、キャラバンで1番人気のグレードは、商業車メインに開発されているデラックスです。
乗用車としても利用する人には、プレミアムGXも人気のモデルになります。とはいえ、キャラバンはおもに仕事メインで活用されるユーザーが大半なので、全体の販売台数としてはデラックスが一番売れています。
オプションについては、デラックスとプレミアムGXともに、LEDヘッドランプ、電動のミラーアラウンドビューモニター、といったものが人気です」
※ ※ ※
不動の人気を誇るハイエースは、商用車としての需要だけでなく、個人利用としてのニーズが高いことが販売台数に影響しているようです。
一方のキャラバンは、仕事メインでの活躍が多いため、購入車層も限られることなどが、両車の販売台数に開きが生じている要因といえるかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。












































